ビルから小球Aを自由落下させ、1秒後に同じ場所から小球Bを初速度で鉛直下向きに投げました。Bを投げてから1秒後に、BがAに追いついたとき、Bの初速度を求めなさい。重力加速度は $9.8 m/s^2$ とします。

応用数学物理運動自由落下等加速度運動
2025/5/13

1. 問題の内容

ビルから小球Aを自由落下させ、1秒後に同じ場所から小球Bを初速度で鉛直下向きに投げました。Bを投げてから1秒後に、BがAに追いついたとき、Bの初速度を求めなさい。重力加速度は 9.8m/s29.8 m/s^2 とします。

2. 解き方の手順

まず、Aが落下した距離を求めます。AはBよりも2秒長く落下しています。自由落下の距離は y=12gt2y = \frac{1}{2} g t^2 で表されます。
Aが落下した距離 yAy_A は、
yA=12g(t+1)2y_A = \frac{1}{2} g (t+1)^2
ここで、t=1t=1秒なので、
yA=12g(1+1)2=12g22=2gy_A = \frac{1}{2} g (1+1)^2 = \frac{1}{2} g \cdot 2^2 = 2g
次に、Bが落下した距離を求めます。Bは初速度 v0v_0 で投げ下ろされ、1秒後にAに追いつきました。等加速度運動の距離は y=v0t+12gt2y = v_0 t + \frac{1}{2} g t^2 で表されます。
Bが落下した距離 yBy_B は、
yB=v0t+12gt2y_B = v_0 t + \frac{1}{2} g t^2
ここで、t=1t=1秒なので、
yB=v01+12g12=v0+12gy_B = v_0 \cdot 1 + \frac{1}{2} g \cdot 1^2 = v_0 + \frac{1}{2}g
BがAに追いついたので、yA=yBy_A = y_Bです。
2g=v0+12g2g = v_0 + \frac{1}{2}g
この式から v0v_0 を求めます。
v0=2g12g=32gv_0 = 2g - \frac{1}{2}g = \frac{3}{2}g
g=9.8m/s2g = 9.8 m/s^2 を代入します。
v0=329.8=14.7v_0 = \frac{3}{2} \cdot 9.8 = 14.7

3. 最終的な答え

Bの初速度の大きさは 14.7m/s14.7 m/s です。

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