直角三角形ABCにおいて、∠ABC = 90°であり、Gは三角形ABCの重心である。Dは直線AGと辺BCの交点、Eは直線CGと辺ABの交点である。BD = 5, GD = 3のとき、ACの長さを求めよ。

幾何学三角形重心三平方の定理中線定理メネラウスの定理相似
2025/5/13

1. 問題の内容

直角三角形ABCにおいて、∠ABC = 90°であり、Gは三角形ABCの重心である。Dは直線AGと辺BCの交点、Eは直線CGと辺ABの交点である。BD = 5, GD = 3のとき、ACの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、重心の性質を利用して、BDとDCの関係を求めます。Dは辺BCの中点であるため、BD = DCが成り立ちます。したがって、DC = 5 となります。
次に、BCの長さを求めます。BC = BD + DC = 5 + 5 = 10 となります。
BC=10BC = 10
AG:GD = 2:1 なので
AG=2GD=2×3=6AG = 2 GD = 2 \times 3 = 6
三角形ABCにおいて、三平方の定理を用いてACの長さを求める必要がありますが、ABの長さが不明です。ここで、三角形の重心の性質を利用します。重心は中線を2:1に内分します。
DはBCの中点なので、ADは中線です。
同様に、EはABの中点なので、CEは中線です。
ここでメネラウスの定理を用いることを考えます。三角形ABDと直線CEについて適用すると、
AEEBBCCDDGGA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BC}{CD} \cdot \frac{DG}{GA} = 1
110536=11 \cdot \frac{10}{5} \cdot \frac{3}{6} = 1
となり、これは正しい式です。
次に、中点連結定理を考えると、EはABの中点、DはBCの中点なので、EDはACに平行で、ACの半分です。
ED=12ACED = \frac{1}{2} AC
また、三角形BDGと三角形BAGの面積比は、底辺の比からBD:AD=1:2となります。
BG:GE=2:1BG:GE = 2:1
AG:GD=2:1AG:GD = 2:1
重心の性質から、ADは中線なので、BD = DC = 5。また、Gは中線を2:1に内分するので、AG:GD = 2:1。
GD = 3なので、AG = 6。
中線ADの長さは、AG + GD = 6 + 3 = 9。
AD=9AD=9
中線定理を使うことを考えます。中線ADに対して、
AB2+AC2=2(AD2+BD2)AB^2 + AC^2 = 2(AD^2 + BD^2)
AB2+AC2=2(92+52)AB^2 + AC^2 = 2(9^2 + 5^2)
AB2+AC2=2(81+25)AB^2 + AC^2 = 2(81 + 25)
AB2+AC2=2(106)AB^2 + AC^2 = 2(106)
AB2+AC2=212AB^2 + AC^2 = 212
また、直角三角形ABCにおいて、ピタゴラスの定理より
AB2+BC2=AC2AB^2 + BC^2 = AC^2
AB2+102=AC2AB^2 + 10^2 = AC^2
AB2+100=AC2AB^2 + 100 = AC^2
これを連立させて解きます。
AB2+AC2=212AB^2 + AC^2 = 212
AB2+100=AC2AB^2 + 100 = AC^2
上の式から下の式を引くと、
AC2100=212AC2AC^2 - 100 = 212 - AC^2
2AC2=3122AC^2 = 312
AC2=156AC^2 = 156
AC=156=4×39=239AC = \sqrt{156} = \sqrt{4 \times 39} = 2\sqrt{39}

3. 最終的な答え

AC=239AC = 2\sqrt{39}

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