大小2つのサイコロを投げ、大きいサイコロの目を $m$、小さいサイコロの目を $n$ とする。方程式 $x^2 + y^2 - 2mx - 2ny + 40 = 0$ について、以下の問いに答える。 (a) $m^2 + n^2 \ge 40$ となる $m, n$ の組の数を求める。 (b) 方程式が1点を表す確率、円を表す確率を求める。 (c) 方程式が点(2, 3) を内部に含む円を表す確率を求める。

幾何学確率サイコロ二次方程式
2025/5/13

1. 問題の内容

大小2つのサイコロを投げ、大きいサイコロの目を mm、小さいサイコロの目を nn とする。方程式 x2+y22mx2ny+40=0x^2 + y^2 - 2mx - 2ny + 40 = 0 について、以下の問いに答える。
(a) m2+n240m^2 + n^2 \ge 40 となる m,nm, n の組の数を求める。
(b) 方程式が1点を表す確率、円を表す確率を求める。
(c) 方程式が点(2, 3) を内部に含む円を表す確率を求める。

2. 解き方の手順

(a) m,nm, n はサイコロの目なので、1m61 \le m \le 61n61 \le n \le 6 の整数である。m2+n240m^2 + n^2 \ge 40 となる組を考える。
* m=6m = 6 のとき、36+n24036 + n^2 \ge 40 より、n24n^2 \ge 4。よって、n=2,3,4,5,6n = 2, 3, 4, 5, 6 の5通り。
* m=5m = 5 のとき、25+n24025 + n^2 \ge 40 より、n215n^2 \ge 15。よって、n=4,5,6n = 4, 5, 6 の3通り。
* m=4m = 4 のとき、16+n24016 + n^2 \ge 40 より、n224n^2 \ge 24。よって、n=5,6n = 5, 6 の2通り。
合計で 5+3+2=105 + 3 + 2 = 10 通り。
(b) 与えられた方程式を平方完成すると、
(xm)2+(yn)2=m2+n240(x - m)^2 + (y - n)^2 = m^2 + n^2 - 40
方程式が1点を表すとき、m2+n240=0m^2 + n^2 - 40 = 0 となる。m2+n2=40m^2 + n^2 = 40 を満たす m,nm, n は、m,nm, n が整数のとき、m=2,n=6m = 2, n = 6またはm=6,n=2m=6, n=2のみ。全部で6×6=366\times6=36通りあるうちの、2通りなので確率は236=118\frac{2}{36} = \frac{1}{18}
方程式が円を表すとき、m2+n240>0m^2 + n^2 - 40 > 0 となる。すなわち、m2+n2>40m^2 + n^2 > 40。これは (a) で m2+n240m^2 + n^2 \ge 40 となる場合から、m2+n2=40m^2 + n^2 = 40 となる場合を除いたものなので、10通りあった。全部で6×6=366\times6=36通りあるうちの、10通りなので確率は1036=518\frac{10}{36} = \frac{5}{18}
(c) 円 (xm)2+(yn)2=m2+n240(x - m)^2 + (y - n)^2 = m^2 + n^2 - 40 が点(2, 3) を内部に含むとき、
(2m)2+(3n)2<m2+n240(2 - m)^2 + (3 - n)^2 < m^2 + n^2 - 40
44m+m2+96n+n2<m2+n2404 - 4m + m^2 + 9 - 6n + n^2 < m^2 + n^2 - 40
134m6n<4013 - 4m - 6n < -40
4m+6n>534m + 6n > 53
m,nm, n1m6,1n61 \le m \le 6, 1 \le n \le 6 の整数である。
* m=6m = 6 のとき、24+6n>5324 + 6n > 53 より、6n>296n > 29。よって、n=5,6n = 5, 6 の2通り。
* m=5m = 5 のとき、20+6n>5320 + 6n > 53 より、6n>336n > 33。よって、n=6n = 6 の1通り。
したがって、合計で 2+1=32 + 1 = 3 通り。
確率は 336=112\frac{3}{36} = \frac{1}{12}

3. 最終的な答え

(a) 10 通り
(b) 1点を表す確率は 118\frac{1}{18}、円を表す確率は 518\frac{5}{18}
(c) 点(2, 3) を内部に含む円を表す確率は 112\frac{1}{12}

「幾何学」の関連問題

点A(3,-1)を通り、直線 $3x+2y+1=0$ に垂直な直線と平行な直線の方程式をそれぞれ求める。

直線方程式傾き垂直平行
2025/5/13

2つの直線 $\frac{x}{3} = \frac{y}{1} = \frac{z}{1}$ と $\frac{x-1}{2} = \frac{y+4}{5} = \frac{z-2}{-1}$ が...

空間ベクトル直線交点
2025/5/13

問題は2つあります。 (3) 三角形ABCにおいて、$a = \sqrt{2}$, $c = \sqrt{3} - 1$, $A = 30^\circ$, $C = 15^\circ$であるとき、残り...

三角形正弦定理角度辺の長さ
2025/5/13

媒介変数 $t$ で表された直線 $l: \begin{cases} x = -2+2t \\ y = 5-t \\ z = -2t \end{cases}$ について、直線 $l$ 上の点と原点 $...

空間ベクトル直線距離最小値
2025/5/13

(1) 2点 $(1, -2)$ と $(7, 2)$ を結ぶ線分を直径とする円の方程式を求める。 (2) 2点 $(3, -2, 1)$ と $(1, 4, -5)$ を結ぶ線分を直径とする球面の方...

球面方程式距離空間図形
2025/5/13

座標空間において、以下の図形の方程式を求める問題です。 (1) 点 $(4, -2, 3)$ を通り、直線 $\frac{x+1}{3} = \frac{y-1}{4} = \frac{z}{5}$ ...

空間ベクトル直線の方程式平面の方程式法線ベクトル方向ベクトル
2025/5/13

空間内の直線 $\frac{x-1}{2} = \frac{y-8}{1} = \frac{z-8}{3}$ と $xy$ 平面、$yz$ 平面、$zx$ 平面との交点の座標を求める。

空間図形直線平面交点ベクトル
2025/5/13

点 $(1, 3, 2)$ を通り、ベクトル $\begin{pmatrix} 2 \\ -5 \\ 3 \end{pmatrix}$ および $\begin{pmatrix} -1 \\ 2 \\ ...

ベクトル直線の方程式外積空間ベクトル
2025/5/13

ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が平行になるような $x$ または $y$ の値を求める問題です。 (1) $\vec{a} = (2, -1)$, $\vec{b} = (x,...

ベクトル平行ベクトル計算
2025/5/13

座標平面において、以下の2つの条件を満たす直線の方程式を求める。 (1) 点 $(3, -4)$ を通り、ベクトル $\vec{n} = \begin{pmatrix} 2 \\ -1 \end{pm...

ベクトル直線の方程式法線ベクトル媒介変数表示
2025/5/13