平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、対角線BDを2:5に内分する点をQとする。ベクトル$\vec{BA}=\vec{a}$、$\vec{BC}=\vec{c}$としたとき、3点P,Q,Cが一直線上にあることを証明する。

幾何学ベクトル内分点一直線平行四辺形ベクトル方程式
2025/5/13

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、対角線BDを2:5に内分する点をQとする。ベクトルBA=a\vec{BA}=\vec{a}BC=c\vec{BC}=\vec{c}としたとき、3点P,Q,Cが一直線上にあることを証明する。

2. 解き方の手順

3点P,Q,Cが一直線上にあることを示すには、PC=kPQ\vec{PC}=k\vec{PQ}となる実数kkが存在することを示せば良い。
まず、BP\vec{BP}a\vec{a}で表す。点Pは辺ABを3:2に内分する点なので、
BP=25BA=25a\vec{BP} = \frac{2}{5}\vec{BA} = \frac{2}{5}\vec{a}
次に、BQ\vec{BQ}a\vec{a}c\vec{c}で表す。点Qは対角線BDを2:5に内分する点なので、
BQ=27BD\vec{BQ} = \frac{2}{7}\vec{BD}
平行四辺形ABCDにおいて、BD=BA+AD=BA+BC=a+c\vec{BD} = \vec{BA} + \vec{AD} = \vec{BA} + \vec{BC} = \vec{a} + \vec{c}だから、
BQ=27(a+c)=27a+27c\vec{BQ} = \frac{2}{7}(\vec{a} + \vec{c}) = \frac{2}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c}
PC\vec{PC}a\vec{a}c\vec{c}で表す。
PC=BCBP=c25a=25a+c\vec{PC} = \vec{BC} - \vec{BP} = \vec{c} - \frac{2}{5}\vec{a} = -\frac{2}{5}\vec{a} + \vec{c}
PQ\vec{PQ}a\vec{a}c\vec{c}で表す。
PQ=BQBP=(27a+27c)25a=(2725)a+27c=(101435)a+27c=435a+27c\vec{PQ} = \vec{BQ} - \vec{BP} = (\frac{2}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c}) - \frac{2}{5}\vec{a} = (\frac{2}{7} - \frac{2}{5})\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c} = (\frac{10-14}{35})\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c} = -\frac{4}{35}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c}
ここで、PC=kPQ\vec{PC} = k\vec{PQ}となる実数kkが存在すると仮定すると、
25a+c=k(435a+27c)-\frac{2}{5}\vec{a} + \vec{c} = k(-\frac{4}{35}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c})
25a+c=4k35a+2k7c-\frac{2}{5}\vec{a} + \vec{c} = -\frac{4k}{35}\vec{a} + \frac{2k}{7}\vec{c}
a\vec{a}c\vec{c}は一次独立なので、
25=4k35-\frac{2}{5} = -\frac{4k}{35}
1=2k71 = \frac{2k}{7}
これらの式からkkを求める。
k=354×25=72k = \frac{35}{4} \times \frac{2}{5} = \frac{7}{2}
k=72k = \frac{7}{2}
よって、PC=72PQ\vec{PC} = \frac{7}{2}\vec{PQ}となる実数k=72k = \frac{7}{2}が存在するので、3点P,Q,Cは一直線上にある。

3. 最終的な答え

3点P,Q,Cは一直線上にある。

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