$a$を定数とする。円$C: x^2 + y^2 - 4ax + (4a-2)y - 12a - 9 = 0$について、以下の問いに答える。 (1) 円$C$の中心と半径を$a$を用いて表し、円$C$が$a$の値にかかわらず通る2点の座標を求める。 (2) $a$の値が変化するとき、円$C$の中心$P$が描く直線の式を求める。 (3) 円$C$の半径が最小となるときの$a$の値を求め、そのときの円$C$を$C_0$とおく。円$C_0$の接線のうち、傾きが7である直線の方程式を求める。

幾何学方程式接線座標平面
2025/5/13

1. 問題の内容

aaを定数とする。円C:x2+y24ax+(4a2)y12a9=0C: x^2 + y^2 - 4ax + (4a-2)y - 12a - 9 = 0について、以下の問いに答える。
(1) 円CCの中心と半径をaaを用いて表し、円CCaaの値にかかわらず通る2点の座標を求める。
(2) aaの値が変化するとき、円CCの中心PPが描く直線の式を求める。
(3) 円CCの半径が最小となるときのaaの値を求め、そのときの円CCC0C_0とおく。円C0C_0の接線のうち、傾きが7である直線の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1)
CCの方程式を平方完成する。
\begin{align*} \label{eq:1}x^2 - 4ax + y^2 + (4a-2)y - 12a - 9 &= 0 \\ (x^2 - 4ax + 4a^2) + (y^2 + (4a-2)y + (2a-1)^2) - 4a^2 - (2a-1)^2 - 12a - 9 &= 0 \\ (x - 2a)^2 + (y + 2a - 1)^2 &= 4a^2 + 4a^2 - 4a + 1 + 12a + 9 \\ (x - 2a)^2 + (y + 2a - 1)^2 &= 8a^2 + 8a + 10\end{align*}
したがって、円CCの中心は(2a,2a+1)(2a, -2a+1)、半径は8a2+8a+10\sqrt{8a^2 + 8a + 10}となる。
CCaaの値にかかわらず通る2点を求める。
x2+y24ax+(4a2)y12a9=0x^2 + y^2 - 4ax + (4a-2)y - 12a - 9 = 0aaについて整理すると
(4x+4y12)a+x2+y22y9=0(-4x + 4y - 12)a + x^2 + y^2 - 2y - 9 = 0
これが任意のaaについて成り立つためには、
\begin{align*} -4x + 4y - 12 &= 0 \\ x^2 + y^2 - 2y - 9 &= 0 \end{align*}
上の式より、y=x+3y = x + 3。これを下の式に代入すると
\begin{align*} x^2 + (x+3)^2 - 2(x+3) - 9 &= 0 \\ x^2 + x^2 + 6x + 9 - 2x - 6 - 9 &= 0 \\ 2x^2 + 4x - 6 &= 0 \\ x^2 + 2x - 3 &= 0 \\ (x+3)(x-1) &= 0 \end{align*}
よって、x=3,1x = -3, 1y=x+3y = x + 3より、x=3x=-3のときy=0y=0x=1x=1のときy=4y=4
したがって、円CCaaの値にかかわらず2点(3,0),(1,4)(-3, 0), (1, 4)を通る。
(2)
CCの中心PP(2a,2a+1)(2a, -2a+1)である。x=2a,y=2a+1x = 2a, y = -2a + 1より、a=x2a = \frac{x}{2}
これをy=2a+1y = -2a + 1に代入すると、y=2(x2)+1=x+1y = -2(\frac{x}{2}) + 1 = -x + 1
したがって、円CCの中心PPは直線y=x+1y = -x + 1上を動く。
(3)
CCの半径の2乗は8a2+8a+10=8(a2+a)+10=8(a2+a+14)8(14)+10=8(a+12)22+10=8(a+12)2+88a^2 + 8a + 10 = 8(a^2 + a) + 10 = 8(a^2 + a + \frac{1}{4}) - 8(\frac{1}{4}) + 10 = 8(a + \frac{1}{2})^2 - 2 + 10 = 8(a+\frac{1}{2})^2 + 8
したがって、a=12a = -\frac{1}{2}のとき、円CCの半径は最小値8=22\sqrt{8} = 2\sqrt{2}をとる。
このとき、円CCの方程式は
(x2a)2+(y+2a1)2=8a2+8a+10(x-2a)^2 + (y+2a-1)^2 = 8a^2 + 8a + 10a=12a = -\frac{1}{2}を代入して
(x+1)2+(y2)2=8(12)2+8(12)+10=24+10=8(x+1)^2 + (y-2)^2 = 8(-\frac{1}{2})^2 + 8(-\frac{1}{2}) + 10 = 2 - 4 + 10 = 8
(x+1)2+(y2)2=8(x+1)^2 + (y-2)^2 = 8。これが円C0C_0である。
C0:(x+1)2+(y2)2=8C_0: (x+1)^2 + (y-2)^2 = 8の接線のうち、傾きが7である直線の方程式を求める。
接線をy=7x+ny = 7x + nとおく。円の中心(1,2)(-1, 2)と接線の距離は半径8=22\sqrt{8} = 2\sqrt{2}に等しいから
7(1)2+n72+(1)2=22\frac{|7(-1) - 2 + n|}{\sqrt{7^2 + (-1)^2}} = 2\sqrt{2}
72+n50=22\frac{|-7 - 2 + n|}{\sqrt{50}} = 2\sqrt{2}
n9=2250=2100=20|n-9| = 2\sqrt{2}\sqrt{50} = 2\sqrt{100} = 20
n9=±20n - 9 = \pm 20
n=9±20n = 9 \pm 20
n=29,11n = 29, -11
したがって、接線の方程式はy=7x+29y = 7x + 29y=7x11y = 7x - 11

3. 最終的な答え

(1) 中心: (2a, -2a+1)、半径: 8a2+8a+10\sqrt{8a^2 + 8a + 10}、通る2点: Q(-3, 0), R(1, 4)
(2) y = -x + 1
(3) a = -1/2 のとき最小値 222\sqrt{2}。接線の方程式は y = 7x + 29 と y = 7x - 11

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