実数 $a, b$ について、以下の2つの条件 $p, q$ が同値であることを証明します。 条件 $p$: $a > 1$ かつ $b > 1$ 条件 $q$: $a + b > 2$ かつ $(a - 1)(b - 1) > 0$

代数学同値不等式証明実数
2025/5/14

1. 問題の内容

実数 a,ba, b について、以下の2つの条件 p,qp, q が同値であることを証明します。
条件 pp: a>1a > 1 かつ b>1b > 1
条件 qq: a+b>2a + b > 2 かつ (a1)(b1)>0(a - 1)(b - 1) > 0

2. 解き方の手順

(1) pqp \Rightarrow q を示す
a>1a > 1 かつ b>1b > 1 を仮定します。
このとき、a1>0a - 1 > 0 かつ b1>0b - 1 > 0 なので、(a1)(b1)>0(a - 1)(b - 1) > 0 が成り立ちます。
また、a>1a > 1 かつ b>1b > 1 より、a+b>1+1=2a + b > 1 + 1 = 2 なので、a+b>2a + b > 2 が成り立ちます。
したがって、a+b>2a + b > 2 かつ (a1)(b1)>0(a - 1)(b - 1) > 0 が成り立つので、pqp \Rightarrow q が示されました。
(2) qpq \Rightarrow p を示す
a+b>2a + b > 2 かつ (a1)(b1)>0(a - 1)(b - 1) > 0 を仮定します。
(a1)(b1)>0(a - 1)(b - 1) > 0 であることから、a1a - 1b1b - 1 は同符号です。つまり、a1>0a - 1 > 0 かつ b1>0b - 1 > 0、または、a1<0a - 1 < 0 かつ b1<0b - 1 < 0 のいずれかが成り立ちます。
もし、a1<0a - 1 < 0 かつ b1<0b - 1 < 0 ならば、a<1a < 1 かつ b<1b < 1 です。このとき、a+b<1+1=2a + b < 1 + 1 = 2 となり、a+b>2a + b > 2 という仮定に矛盾します。
したがって、a1>0a - 1 > 0 かつ b1>0b - 1 > 0 でなければなりません。これは、a>1a > 1 かつ b>1b > 1 を意味します。
よって、a>1a > 1 かつ b>1b > 1 が成り立つので、qpq \Rightarrow p が示されました。
(3) まとめ
(1)と(2)より、pqp \Rightarrow q かつ qpq \Rightarrow p が示されたので、ppqq は同値です。

3. 最終的な答え

a,ba, b が実数のとき、a>1a > 1 かつ b>1b > 1 であることと、a+b>2a + b > 2 かつ (a1)(b1)>0(a - 1)(b - 1) > 0 であることは同値である。

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