確率変数 $X$ の期待値 $E[X] = -3$、確率変数 $Y$ の期待値 $E[Y] = 2$ が与えられています。確率変数 $Z = X + Y$ の期待値 $E[Z]$ と確率変数 $W = XY$ の期待値 $E[W]$ を求めます。ただし、$X$ と $Y$ は互いに独立であるとします。$E[X+Y]$ はすでに -1 であることが与えられています。

確率論・統計学期待値確率変数独立性線形性
2025/5/14

1. 問題の内容

確率変数 XX の期待値 E[X]=3E[X] = -3、確率変数 YY の期待値 E[Y]=2E[Y] = 2 が与えられています。確率変数 Z=X+YZ = X + Y の期待値 E[Z]E[Z] と確率変数 W=XYW = XY の期待値 E[W]E[W] を求めます。ただし、XXYY は互いに独立であるとします。E[X+Y]E[X+Y] はすでに -1 であることが与えられています。

2. 解き方の手順

まず、E[Z]=E[X+Y]E[Z] = E[X + Y] を計算します。期待値の線形性より、
E[X+Y]=E[X]+E[Y]E[X + Y] = E[X] + E[Y]
与えられた値 E[X]=3E[X] = -3E[Y]=2E[Y] = 2 を代入すると、
E[X+Y]=3+2=1E[X + Y] = -3 + 2 = -1
これはすでに与えられている値と一致します。
次に、E[W]=E[XY]E[W] = E[XY] を計算します。XXYY は独立なので、
E[XY]=E[X]E[Y]E[XY] = E[X]E[Y]
与えられた値 E[X]=3E[X] = -3E[Y]=2E[Y] = 2 を代入すると、
E[XY]=(3)(2)=6E[XY] = (-3)(2) = -6

3. 最終的な答え

E[X+Y]=1E[X+Y] = -1
E[XY]=6E[XY] = -6

「確率論・統計学」の関連問題

箱の中に白色のカード1, 2, 3、赤色のカード1, 2、青色のカード1の計6枚が入っている。この箱から1枚のカードを取り出し、書かれた数を記録し、カードを箱に戻すことを2回繰り返す。 (i) 記録さ...

確率確率分布組み合わせ
2025/5/14

男子6人、女子4人の中から4人の委員を選ぶときの選び方の数を、以下の条件で求めます。 (1) すべての選び方 (2) 男子の委員2人、女子の委員2人を選ぶ (3) 女子が少なくとも1人選ばれる (4)...

組み合わせ場合の数順列組合せ
2025/5/14

50人にAとBの2問のクイズを出題したところ、Aを正解した人は27人、Bを正解した人は13人、AもBも正解した人は4人だった。 (1) AもBも正解しなかった人は何人か。 (2) Aだけ正解し、Bは正...

集合包除原理確率統計
2025/5/14

男子4人、女子5人が1列に並ぶときの、以下の並び方の総数を求める問題です。 (1) 女子5人が続いて並ぶ場合 (2) 男子は男子、女子は女子で、それぞれ続いて並ぶ場合 (3) 両端が男子である場合 (...

順列組み合わせ場合の数
2025/5/14

AとBが試合を行い、先に3勝した方を優勝とする。試合数は最大で5試合までで、引き分けはない。Aが1試合で勝つ確率は $\frac{1}{2}$ である。行われた試合数 $X$ の確率分布表を完成させる...

確率確率分布組み合わせ二項分布
2025/5/14

AとBが試合を行い、先に3勝した方が優勝となる。行われた試合の数をXとする。Aが試合に勝つ確率は1/2で、引き分けはないものとする。Xの確率分布表が与えられており、X=3, 4の場合の確率がそれぞれ1...

確率確率分布二項分布組み合わせ
2025/5/14

連続型確率変数 $X$ の確率密度関数が次のように与えられています。 $f(x) = \begin{cases} \frac{x}{2} & (0 \leq x \leq 2) \\ 0 & (x <...

確率密度関数期待値分散連続型確率変数
2025/5/14

ある会社で3つの工場A, B, Cで同じ製品を作っている。A工場では全体の60%, B工場では全体の30%, C工場では全体の10%を生産している。また、それぞれの工場で生じる不良品の割合は、A工場2...

確率ベイズの定理条件付き確率
2025/5/14

確率変数 $X$ の分散が5、確率変数 $Y$ の分散が2であり、$X$ と $Y$ は互いに独立であるとき、$Z = 2X - 3Y$ で定義される確率変数 $Z$ の分散 $Var(Z)$ を求め...

確率変数分散独立性期待値
2025/5/14

XとYを確率変数とし、Xの期待値をE(X)、分散をV(X)とするとき、以下の記述のうち間違っているものを選びます。 選択肢は以下の通りです。 1. $E(X + Y) = E(X) + E(Y)$ ...

確率変数期待値分散独立期待値の線形性
2025/5/14