男子6人、女子4人の中から4人の委員を選ぶときの選び方の数を、以下の条件で求めます。 (1) すべての選び方 (2) 男子の委員2人、女子の委員2人を選ぶ (3) 女子が少なくとも1人選ばれる (4) 特定の2人a, bがともに選ばれる (5) 特定の2人a, bについて、aは選ばれるがbは選ばれない

確率論・統計学組み合わせ場合の数順列組合せ
2025/5/14

1. 問題の内容

男子6人、女子4人の中から4人の委員を選ぶときの選び方の数を、以下の条件で求めます。
(1) すべての選び方
(2) 男子の委員2人、女子の委員2人を選ぶ
(3) 女子が少なくとも1人選ばれる
(4) 特定の2人a, bがともに選ばれる
(5) 特定の2人a, bについて、aは選ばれるがbは選ばれない

2. 解き方の手順

(1) すべての選び方
10人から4人を選ぶ組み合わせなので、
10C4_{10}C_4を計算します。
10C4=10!4!(104)!=10!4!6!=10×9×8×74×3×2×1=10×3×7=210_{10}C_4 = \frac{10!}{4!(10-4)!} = \frac{10!}{4!6!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 10 \times 3 \times 7 = 210
(2) 男子の委員2人、女子の委員2人を選ぶ
男子6人から2人を選ぶ組み合わせは6C2_{6}C_2で、女子4人から2人を選ぶ組み合わせは4C2_{4}C_2です。
6C2=6!2!4!=6×52×1=15_{6}C_2 = \frac{6!}{2!4!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15
4C2=4!2!2!=4×32×1=6_{4}C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
それぞれの組み合わせの積が答えになります。15×6=9015 \times 6 = 90
(3) 女子が少なくとも1人選ばれる
全体の選び方から女子が誰も選ばれない場合を引けばよいです。女子が誰も選ばれないのは、男子6人から4人を選ぶ場合です。
6C4=6!4!2!=6×52×1=15_{6}C_4 = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15
全体の選び方は(1)で求めた210通りなので、
21015=195210 - 15 = 195
(4) 特定の2人a, bがともに選ばれる
すでにa, bの2人が選ばれているので、残りの8人から2人を選ぶことになります。
8C2=8!2!6!=8×72×1=28_{8}C_2 = \frac{8!}{2!6!} = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28
(5) 特定の2人a, bについて、aは選ばれるがbは選ばれない
aは選ばれているので、残り3人を選ぶ必要があります。bは選ばれないので、残りの9人から3人を選びます。さらにaもすでに選ばれているので、aを除いた8人から3人を選ぶことになります。
8C3=8!3!5!=8×7×63×2×1=8×7=56_{8}C_3 = \frac{8!}{3!5!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 8 \times 7 = 56

3. 最終的な答え

(1) 210通り
(2) 90通り
(3) 195通り
(4) 28通り
(5) 56通り

「確率論・統計学」の関連問題

箱の中に白色のカード1, 2, 3、赤色のカード1, 2、青色のカード1の計6枚が入っている。この箱から1枚のカードを取り出し、書かれた数を記録し、カードを箱に戻すことを2回繰り返す。 (i) 記録さ...

確率確率分布組み合わせ
2025/5/14

50人にAとBの2問のクイズを出題したところ、Aを正解した人は27人、Bを正解した人は13人、AもBも正解した人は4人だった。 (1) AもBも正解しなかった人は何人か。 (2) Aだけ正解し、Bは正...

集合包除原理確率統計
2025/5/14

男子4人、女子5人が1列に並ぶときの、以下の並び方の総数を求める問題です。 (1) 女子5人が続いて並ぶ場合 (2) 男子は男子、女子は女子で、それぞれ続いて並ぶ場合 (3) 両端が男子である場合 (...

順列組み合わせ場合の数
2025/5/14

AとBが試合を行い、先に3勝した方を優勝とする。試合数は最大で5試合までで、引き分けはない。Aが1試合で勝つ確率は $\frac{1}{2}$ である。行われた試合数 $X$ の確率分布表を完成させる...

確率確率分布組み合わせ二項分布
2025/5/14

AとBが試合を行い、先に3勝した方が優勝となる。行われた試合の数をXとする。Aが試合に勝つ確率は1/2で、引き分けはないものとする。Xの確率分布表が与えられており、X=3, 4の場合の確率がそれぞれ1...

確率確率分布二項分布組み合わせ
2025/5/14

連続型確率変数 $X$ の確率密度関数が次のように与えられています。 $f(x) = \begin{cases} \frac{x}{2} & (0 \leq x \leq 2) \\ 0 & (x <...

確率密度関数期待値分散連続型確率変数
2025/5/14

ある会社で3つの工場A, B, Cで同じ製品を作っている。A工場では全体の60%, B工場では全体の30%, C工場では全体の10%を生産している。また、それぞれの工場で生じる不良品の割合は、A工場2...

確率ベイズの定理条件付き確率
2025/5/14

確率変数 $X$ の分散が5、確率変数 $Y$ の分散が2であり、$X$ と $Y$ は互いに独立であるとき、$Z = 2X - 3Y$ で定義される確率変数 $Z$ の分散 $Var(Z)$ を求め...

確率変数分散独立性期待値
2025/5/14

確率変数 $X$ の期待値 $E[X] = -3$、確率変数 $Y$ の期待値 $E[Y] = 2$ が与えられています。確率変数 $Z = X + Y$ の期待値 $E[Z]$ と確率変数 $W =...

期待値確率変数独立性線形性
2025/5/14

XとYを確率変数とし、Xの期待値をE(X)、分散をV(X)とするとき、以下の記述のうち間違っているものを選びます。 選択肢は以下の通りです。 1. $E(X + Y) = E(X) + E(Y)$ ...

確率変数期待値分散独立期待値の線形性
2025/5/14