男子4人、女子5人が1列に並ぶときの、以下の並び方の総数を求める問題です。 (1) 女子5人が続いて並ぶ場合 (2) 男子は男子、女子は女子で、それぞれ続いて並ぶ場合 (3) 両端が男子である場合 (4) 男子、女子が交互に並ぶ場合 (5) どの男子も隣り合わない場合

確率論・統計学順列組み合わせ場合の数
2025/5/14

1. 問題の内容

男子4人、女子5人が1列に並ぶときの、以下の並び方の総数を求める問題です。
(1) 女子5人が続いて並ぶ場合
(2) 男子は男子、女子は女子で、それぞれ続いて並ぶ場合
(3) 両端が男子である場合
(4) 男子、女子が交互に並ぶ場合
(5) どの男子も隣り合わない場合

2. 解き方の手順

(1) 女子5人が続いて並ぶ場合
まず、女子5人を1つのグループとして考えます。すると、男子4人と女子グループの合計5つのものを並べることになります。
この5つのものの並べ方は 5!5! 通りです。
次に、女子グループの中で、5人の女子の並べ方が 5!5! 通りあります。
したがって、求める並び方の総数は 5!×5!5! \times 5! です。
5!=5×4×3×2×1=1205! = 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 120なので、
5!×5!=120×120=144005! \times 5! = 120 \times 120 = 14400
(2) 男子は男子、女子は女子で、それぞれ続いて並ぶ場合
男子4人を1つのグループ、女子5人を1つのグループとして考えます。
この2つのグループの並べ方は 2!2! 通りです。
男子グループの中で、4人の男子の並べ方が 4!4! 通りあります。
女子グループの中で、5人の女子の並べ方が 5!5! 通りあります。
したがって、求める並び方の総数は 2!×4!×5!2! \times 4! \times 5! です。
4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24なので、
2!×4!×5!=2×24×120=57602! \times 4! \times 5! = 2 \times 24 \times 120 = 5760
(3) 両端が男子である場合
まず、両端に並べる男子2人を選びます。これは 4×3=124 \times 3 = 12 通りあります。
次に、残りの7人(男子2人、女子5人)を並べます。これは 7!7! 通りあります。
したがって、求める並び方の総数は 12×7!12 \times 7! です。
7!=7×6×5×4×3×2×1=50407! = 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 5040なので、
12×7!=12×5040=6048012 \times 7! = 12 \times 5040 = 60480
(4) 男子、女子が交互に並ぶ場合
女子が5人、男子が4人なので、男子と女子が交互に並ぶ場合は、必ず女子が両端になります。
まず、女子を並べます。これは 5!5! 通りあります。
次に、女子の間の4つのスペースに男子を並べます。これは 4!4! 通りあります。
したがって、求める並び方の総数は 5!×4!5! \times 4! です。
5!=1205! = 120, 4!=244! = 24なので、
5!×4!=120×24=28805! \times 4! = 120 \times 24 = 2880
(5) どの男子も隣り合わない場合
まず、女子5人を並べます。これは 5!5! 通りあります。
次に、女子の間の6つのスペース(両端を含む)から4つを選んで男子を並べます。
これは 6P4{}_6P_4 通りあります。
したがって、求める並び方の総数は 5!×6P45! \times {}_6P_4 です。
6P4=6×5×4×3=360{}_6P_4 = 6 \times 5 \times 4 \times 3 = 360なので、
5!×6P4=120×360=432005! \times {}_6P_4 = 120 \times 360 = 43200

3. 最終的な答え

(1) 14400通り
(2) 5760通り
(3) 60480通り
(4) 2880通り
(5) 43200通り

「確率論・統計学」の関連問題

箱の中に白色のカード1, 2, 3、赤色のカード1, 2、青色のカード1の計6枚が入っている。この箱から1枚のカードを取り出し、書かれた数を記録し、カードを箱に戻すことを2回繰り返す。 (i) 記録さ...

確率確率分布組み合わせ
2025/5/14

男子6人、女子4人の中から4人の委員を選ぶときの選び方の数を、以下の条件で求めます。 (1) すべての選び方 (2) 男子の委員2人、女子の委員2人を選ぶ (3) 女子が少なくとも1人選ばれる (4)...

組み合わせ場合の数順列組合せ
2025/5/14

50人にAとBの2問のクイズを出題したところ、Aを正解した人は27人、Bを正解した人は13人、AもBも正解した人は4人だった。 (1) AもBも正解しなかった人は何人か。 (2) Aだけ正解し、Bは正...

集合包除原理確率統計
2025/5/14

AとBが試合を行い、先に3勝した方を優勝とする。試合数は最大で5試合までで、引き分けはない。Aが1試合で勝つ確率は $\frac{1}{2}$ である。行われた試合数 $X$ の確率分布表を完成させる...

確率確率分布組み合わせ二項分布
2025/5/14

AとBが試合を行い、先に3勝した方が優勝となる。行われた試合の数をXとする。Aが試合に勝つ確率は1/2で、引き分けはないものとする。Xの確率分布表が与えられており、X=3, 4の場合の確率がそれぞれ1...

確率確率分布二項分布組み合わせ
2025/5/14

連続型確率変数 $X$ の確率密度関数が次のように与えられています。 $f(x) = \begin{cases} \frac{x}{2} & (0 \leq x \leq 2) \\ 0 & (x <...

確率密度関数期待値分散連続型確率変数
2025/5/14

ある会社で3つの工場A, B, Cで同じ製品を作っている。A工場では全体の60%, B工場では全体の30%, C工場では全体の10%を生産している。また、それぞれの工場で生じる不良品の割合は、A工場2...

確率ベイズの定理条件付き確率
2025/5/14

確率変数 $X$ の分散が5、確率変数 $Y$ の分散が2であり、$X$ と $Y$ は互いに独立であるとき、$Z = 2X - 3Y$ で定義される確率変数 $Z$ の分散 $Var(Z)$ を求め...

確率変数分散独立性期待値
2025/5/14

確率変数 $X$ の期待値 $E[X] = -3$、確率変数 $Y$ の期待値 $E[Y] = 2$ が与えられています。確率変数 $Z = X + Y$ の期待値 $E[Z]$ と確率変数 $W =...

期待値確率変数独立性線形性
2025/5/14

XとYを確率変数とし、Xの期待値をE(X)、分散をV(X)とするとき、以下の記述のうち間違っているものを選びます。 選択肢は以下の通りです。 1. $E(X + Y) = E(X) + E(Y)$ ...

確率変数期待値分散独立期待値の線形性
2025/5/14