AとBが試合を行い、先に3勝した方を優勝とする。試合数は最大で5試合までで、引き分けはない。Aが1試合で勝つ確率は $\frac{1}{2}$ である。行われた試合数 $X$ の確率分布表を完成させる。

確率論・統計学確率確率分布組み合わせ二項分布
2025/5/14

1. 問題の内容

AとBが試合を行い、先に3勝した方を優勝とする。試合数は最大で5試合までで、引き分けはない。Aが1試合で勝つ確率は 12\frac{1}{2} である。行われた試合数 XX の確率分布表を完成させる。

2. 解き方の手順

XX は試合数を示す。
- X=3X = 3: 3試合で優勝が決まるので、AAAまたはBBBのいずれか。
- X=4X = 4: 4試合で優勝が決まるので、3勝1敗のパターン。
- X=5X = 5: 5試合で優勝が決まるので、3勝2敗のパターン。
Aが勝つ確率もBが勝つ確率も 12\frac{1}{2} である。
X=3X=3 のとき:
AAAとなる確率は (12)3=18(\frac{1}{2})^3 = \frac{1}{8}
BBBとなる確率は (12)3=18(\frac{1}{2})^3 = \frac{1}{8}
合計は 18+18=28=14\frac{1}{8} + \frac{1}{8} = \frac{2}{8} = \frac{1}{4}
X=4X=4 のとき:
Aが勝つ場合:AAAB, AABA, ABAA
Bが勝つ場合:BBBA, BBAB, BABB
それぞれ (12)4=116(\frac{1}{2})^4 = \frac{1}{16} なので、
116×3+116×3=616=38\frac{1}{16} \times 3 + \frac{1}{16} \times 3 = \frac{6}{16} = \frac{3}{8}
X=5X=5 のとき:
Aが勝つ場合:Aが3勝、Bが2勝。最後の試合はAが勝つ。
Bが勝つ場合:Bが3勝、Aが2勝。最後の試合はBが勝つ。
5試合目はAまたはBが勝つので確定。残りの4試合でAが2勝Bが2勝のパターンを考える。
4試合中2回Aが勝つ組み合わせの数は 4C2=4!2!2!=4×32=6_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2} = 6
5試合目はAが勝つので、確率は 6×(12)5=6326 \times (\frac{1}{2})^5 = \frac{6}{32}
同様に、5試合目にBが勝つ確率は 632\frac{6}{32}
合計は 632+632=1232=38\frac{6}{32} + \frac{6}{32} = \frac{12}{32} = \frac{3}{8}
確率分布表:
X | 3 | 4 | 5
--|-----|-----|-----
確率| 1/4 | 3/8 | 3/8

3. 最終的な答え

X=3の確率: 1/4
X=4の確率: 3/8
X=5の確率: 3/8

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