まず、f(x) に x=α を代入すると、 f(α)=αn+an−1αn−1+⋯+a1α+a0=0 となる。
次に、この式の両辺の複素共役をとる。複素共役の性質として、複素数の和の共役はそれぞれの共役の和に等しく、複素数の積の共役はそれぞれの共役の積に等しい。また、実数の共役はそれ自身に等しい。したがって、
f(α)=αn+an−1αn−1+⋯+a1α+a0=αn+an−1αn−1+⋯+a1α+a0 =αn+an−1αn−1+⋯+a1α+a0 ここで、ai は実数なので、ai=ai である。したがって、 f(α)=αn+an−1αn−1+⋯+a1α+a0=f(α) また、f(α)=0 なので、f(α)=0=0 である。 したがって、f(α)=0 が成り立つ。