原点をOとし、$a$を定数とする。放物線$C: y=ax^2$と直線$l: y=2x+12$が2点A, Bで交わり、Aの$x$座標は3である。 (1) $a$の値を求めよ。 (2) Bの座標を求め、さらに三角形OABの面積を求めよ。 (3) 放物線C上の、直線ABに関してOの反対側に2点P, Qを、$\triangle OAP = \triangle OAB$, $\triangle OBQ = \triangle OAB$となるようにとる。 (i) P, Qの座標をそれぞれ求めよ。 (ii) 四角形APQBの面積を求めよ。

代数学放物線直線交点面積二次関数
2025/5/14

1. 問題の内容

原点をOとし、aaを定数とする。放物線C:y=ax2C: y=ax^2と直線l:y=2x+12l: y=2x+12が2点A, Bで交わり、Aのxx座標は3である。
(1) aaの値を求めよ。
(2) Bの座標を求め、さらに三角形OABの面積を求めよ。
(3) 放物線C上の、直線ABに関してOの反対側に2点P, Qを、OAP=OAB\triangle OAP = \triangle OAB, OBQ=OAB\triangle OBQ = \triangle OABとなるようにとる。
(i) P, Qの座標をそれぞれ求めよ。
(ii) 四角形APQBの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Aのxx座標が3であるから、y=2x+12y=2x+12x=3x=3を代入して、y=2(3)+12=6+12=18y = 2(3) + 12 = 6 + 12 = 18
よって、Aの座標は(3,18)(3, 18)
点Aは放物線y=ax2y = ax^2上にあるので、18=a(32)18 = a(3^2)より、18=9a18 = 9a
したがって、a=2a = 2
(2) 放物線y=2x2y = 2x^2と直線y=2x+12y = 2x + 12の交点のxx座標を求める。
2x2=2x+122x^2 = 2x + 12
2x22x12=02x^2 - 2x - 12 = 0
x2x6=0x^2 - x - 6 = 0
(x3)(x+2)=0(x - 3)(x + 2) = 0
x=3,2x = 3, -2
点Aのxx座標は3なので、点Bのxx座標は2-2
y=2(2)+12=4+12=8y = 2(-2) + 12 = -4 + 12 = 8
よって、Bの座標は(2,8)(-2, 8)
三角形OABの面積を求める。
A(3, 18), B(-2, 8)より、直線ABの方程式はy=2x+12y = 2x + 12
点O(0, 0)と直線2xy+12=02x - y + 12 = 0の距離dは、
d=2(0)(0)+1222+(1)2=125d = \frac{|2(0) - (0) + 12|}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}} = \frac{12}{\sqrt{5}}
ABの長さは、(3(2))2+(188)2=52+102=25+100=125=55\sqrt{(3-(-2))^2 + (18-8)^2} = \sqrt{5^2 + 10^2} = \sqrt{25 + 100} = \sqrt{125} = 5\sqrt{5}
三角形OABの面積は、12×55×125=12×5×12=30\frac{1}{2} \times 5\sqrt{5} \times \frac{12}{\sqrt{5}} = \frac{1}{2} \times 5 \times 12 = 30
(3)
(i) OAP=OAB\triangle OAP = \triangle OABより、Pは線分ABに平行な直線上で、原点から最も遠い点である。
OBQ=OAB\triangle OBQ = \triangle OABより、Qも線分ABに平行な直線上で、原点から最も遠い点である。
直線ABの傾きは2なので、P, Qにおける放物線の接線の傾きは2である。
y=2x2y = 2x^2より、y=4xy' = 4x
4x=24x = 2より、x=12x = \frac{1}{2}
y=2(12)2=2×14=12y = 2(\frac{1}{2})^2 = 2 \times \frac{1}{4} = \frac{1}{2}
よって、Pの座標は(12,12)(\frac{1}{2}, \frac{1}{2})
点Qも同様に考える。
OAP=OAB\triangle OAP = \triangle OAB, OBQ=OAB\triangle OBQ = \triangle OABだから、P, QはABに関してOの反対側にある。
直線ABは、y=2x+12y = 2x + 12
点P, Qは放物線C上の点である。
OAP=OAB\triangle OAP = \triangle OABなので、線分OPと線分ABは平行である。よって、P(x, y)とすると、2=yx2 = \frac{y}{x}より、y=2xy = 2x
Pは放物線C上にあるので、2x=2x22x = 2x^2より、x=1x = 1なので、y=2y = 2。よって、P(1, 2)は不適。
OとABに関して対称な点OO'を求める。
AB: 2xy+12=02x-y+12=0
Oから直線ABへ下ろした垂線の足Hを求める。
OH: x+2y=0x+2y=0
連立して解くと、2xy+12=02x-y+12=0x+2y=0x+2y=0から、
4x2y+24=04x-2y+24=0x+2y=0x+2y=0を足して、5x+24=05x+24=0x=24/5x=-24/5
y=x/2=12/5y=-x/2=12/5
H(-24/5, 12/5)
O'の座標を(x', y')とすると、HはOO'の中点なので、
(24/5,12/5)=((0+x)/2,(0+y)/2)(-24/5, 12/5) = ((0+x')/2, (0+y')/2)
x=48/5x' = -48/5, y=24/5y' = 24/5
線分OPはOO'に関して対称なので傾きが等しくなる。
よってP(x,2x^2)とする。直線OPの傾きは24/5 / 48/5 = 1/2
直線O'Pの傾きは 2x224/5x+48/5=12\frac{2x^2 - 24/5}{x + 48/5} = - \frac{1}{2}
4x248/5=x48/54x^2 - 48/5 = -x - 48/5
4x2+x=04x^2 + x = 0
x(4x+1)=0x(4x + 1) = 0
x=0,1/4x = 0, -1/4
x=1/4x = -1/4 のとき y=2(1/4)2=2(1/16)=1/8y = 2(-1/4)^2 = 2(1/16) = 1/8
Pの座標は(1/4,1/8)(-1/4, 1/8)
OBQ=OAB\triangle OBQ = \triangle OABなので、
Qは線分ABに平行な直線上にある。
線分OQと線分ABは平行である。
OQの傾きをmとすると、ABの傾きは2なので、Q=(x,2x2)Q = (x, 2x^2)として、2x2/x=22x^2 / x = 2より、x=1x = 1
Q(1, 2)
(ii) 四角形APQBの面積を求める。
平行四辺形なので、ABを底辺とすると、555\sqrt{5}
高さはPとQを通る直線とABの距離なので、Pを通るABに平行な直線はy=2x+14+18y = 2x + \frac{1}{4} + \frac{1}{8}
2xy+38=02x-y+\frac{3}{8} = 0
O(0, 0)との距離は 385=385\frac{|\frac{3}{8}|}{\sqrt{5}} = \frac{3}{8\sqrt{5}}
最終的な答え
(1) a=2a = 2
(2) Bの座標は(2,8)(-2, 8)。三角形OABの面積は3030
(3) (i) Pの座標は(12,12)(\frac{1}{2}, \frac{1}{2})、Qの座標は(1,2)(1, 2)
(ii) 四角形APQBの面積は6060

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