ある試験の結果が正規分布に従うとき、平均点が50点、標準偏差が15点である。30点以上70点以下の受験者が300人であるとき、受験者の総数を求める。

確率論・統計学正規分布標準化確率統計
2025/5/14

1. 問題の内容

ある試験の結果が正規分布に従うとき、平均点が50点、標準偏差が15点である。30点以上70点以下の受験者が300人であるとき、受験者の総数を求める。

2. 解き方の手順

(1) 標準化する。
XX を試験の得点とすると、XX は平均 μ=50\mu = 50、標準偏差 σ=15\sigma = 15 の正規分布に従う。
Z=XμσZ = \frac{X - \mu}{\sigma} とすると、ZZ は標準正規分布 N(0,1)N(0, 1) に従う。
30点と70点を標準化すると、それぞれ
Z1=305015=2015=431.33Z_1 = \frac{30 - 50}{15} = -\frac{20}{15} = -\frac{4}{3} \approx -1.33
Z2=705015=2015=431.33Z_2 = \frac{70 - 50}{15} = \frac{20}{15} = \frac{4}{3} \approx 1.33
となる。
(2) 標準正規分布表を用いる。
P(Z1.33)0.9082P(Z \le 1.33) \approx 0.9082
P(Z1.33)=1P(Z1.33)10.9082=0.0918P(Z \le -1.33) = 1 - P(Z \le 1.33) \approx 1 - 0.9082 = 0.0918
したがって、P(1.33Z1.33)=P(Z1.33)P(Z1.33)0.90820.0918=0.8164P(-1.33 \le Z \le 1.33) = P(Z \le 1.33) - P(Z \le -1.33) \approx 0.9082 - 0.0918 = 0.8164
つまり、30点以上70点以下の受験者の割合は約81.64%である。
(3) 受験者の総数を求める。
受験者の総数をNNとすると、
0.8164N=3000.8164N = 300
N=3000.8164367.46N = \frac{300}{0.8164} \approx 367.46
受験者の人数は整数なので、四捨五入して367人。

3. 最終的な答え

367人

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