この問題は、いくつかの場合の数を求める問題です。 (1) りんごの配り方 (2) 方程式の解の個数 (3) 最短経路の数 (4) 特定の区間を通る最短経路の数 (5) グループ分けの数(区別あり) (6) グループ分けの数(区別なし) (7) グループ分けの数(2組) (8) 文字列の並び替えの数 (9) 特定の条件を満たす文字列の並び替えの数

確率論・統計学場合の数組み合わせ順列重複組み合わせ重複順列
2025/5/14

1. 問題の内容

この問題は、いくつかの場合の数を求める問題です。
(1) りんごの配り方
(2) 方程式の解の個数
(3) 最短経路の数
(4) 特定の区間を通る最短経路の数
(5) グループ分けの数(区別あり)
(6) グループ分けの数(区別なし)
(7) グループ分けの数(2組)
(8) 文字列の並び替えの数
(9) 特定の条件を満たす文字列の並び替えの数

2. 解き方の手順

(1) りんご8個を3人に配る問題
この問題は、重複組み合わせの問題です。3人に配るりんごの個数をそれぞれ x,y,zx, y, z とすると、x+y+z=8x+y+z = 8 となります。ここで、x,y,zx, y, z は0以上の整数です。
重複組み合わせの公式を用いると、求める場合の数は、
3+81C8=10C8=10C2=10×92×1=45_{3+8-1}C_{8} = _{10}C_{8} = _{10}C_{2} = \frac{10 \times 9}{2 \times 1} = 45 通り
したがって、答えは45通りです。
(2) 方程式 x+y+z=9x+y+z = 9 を満たす自然数の組 (x,y,z)(x, y, z) の個数
この問題は、x,y,zx, y, z が自然数であるという条件が付いています。つまり、x,y,z1x, y, z \geq 1 です。
x=x1,y=y1,z=z1x' = x-1, y' = y-1, z' = z-1 とおくと、x,y,zx', y', z' は0以上の整数となり、x+1+y+1+z+1=9x' + 1 + y' + 1 + z' + 1 = 9 より、x+y+z=6x' + y' + z' = 6 となります。
ここで、x,y,zx', y', z' は0以上の整数です。
重複組み合わせの公式を用いると、求める場合の数は、
3+61C6=8C6=8C2=8×72×1=28_{3+6-1}C_{6} = _{8}C_{6} = _{8}C_{2} = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28 通り
したがって、答えは28通りです。
(3) PからQへ行く最短経路の数
PからQへ行くには、右に5回、下に3回移動する必要があります。したがって、合計8回の移動のうち、右への移動が5回、下への移動が3回であるような経路の数を求めます。
これは、同じものを含む順列の問題として考えることができます。
したがって、求める場合の数は、
8!5!3!=8×7×63×2×1=56\frac{8!}{5!3!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56 通り
したがって、答えは56通りです。
(4) (3)の最短経路のうち、RS間を通るものの数
PからRまでの最短経路は、右に3回、下に1回移動する必要があります。したがって、4!3!1!=4\frac{4!}{3!1!} = 4 通りです。
SからQまでの最短経路は、右に2回、下に2回移動する必要があります。したがって、4!2!2!=4×32×1=6\frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通りです。
したがって、PからRを経由し、Sを経由してQへ行く最短経路の数は、 4×6=244 \times 6 = 24 通りです。
したがって、答えは24通りです。
(5) 9人の生徒を3人ずつA, B, Cの3組に分ける方法
まず、9人から3人を選ぶ方法は 9C3_{9}C_{3} 通りです。
次に、残りの6人から3人を選ぶ方法は 6C3_{6}C_{3} 通りです。
最後に、残りの3人は自動的にC組に決まります。
したがって、分ける方法は 9C3×6C3×3C3=9!3!6!×6!3!3!×3!3!0!=9!3!3!3!=9×8×7×6×5×46×6=84×20=1680_{9}C_{3} \times _{6}C_{3} \times _{3}C_{3} = \frac{9!}{3!6!} \times \frac{6!}{3!3!} \times \frac{3!}{3!0!} = \frac{9!}{3!3!3!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4}{6 \times 6} = 84 \times 20 = 1680 通りです。
したがって、答えは1680通りです。
(6) 9人の生徒を3人ずつ3組に分ける方法
(5)で求めたA, B, Cの区別がある場合から、区別をなくすためには3!で割る必要があります。
16803!=16806=280\frac{1680}{3!} = \frac{1680}{6} = 280 通り
したがって、答えは280通りです。
(7) 9人の生徒を2組A, Bに分ける方法
9人の中からA組にするメンバーの数を選ぶ方法を考える。1人から8人まで考えられるので9C1+9C2+...+9C8 _{9}C_{1} + _{9}C_{2} + ... + _{9}C_{8} 通りとなる。
これは29 2^{9} から全員A組、全員B組となる2通りを引いたものに等しい。
したがって 292=5122=5102^{9} - 2 = 512 - 2 = 510。ただし、A,Bは区別しないため、半分にする必要がある。
5102=255 \frac{510}{2} = 255 通り。
(もしくは、9人の中から何人かAのグループを選び、残りをBのグループとする。ただし、各グループに少なくとも1人は必要。 k=189Ck=299C09C9=5122=510 \sum_{k=1}^8 {}_9C_k = 2^9 - {}_9C_0 - {}_9C_9 = 512 - 2 = 510 。ここで、AとBの区別がないので、2で割る。 5102=255 \frac{510}{2} = 255 )
したがって、答えは255通りです。
(8) sleeperの7文字を並べ替えてできる文字列の数
sleeper の7文字のうち、eが3つあります。したがって、可能な文字列の数は、
7!3!=7×6×5×4×3×2×13×2×1=7×6×5×4=840\frac{7!}{3!} = \frac{7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{3 \times 2 \times 1} = 7 \times 6 \times 5 \times 4 = 840 通り
したがって、答えは840通りです。
(9) 両端にeが存在しないようなsleeperの文字列の数
両端以外にeが来るように並べる。
sleeperのe以外の文字はs, l, p, r の4文字。
まず、両端の文字を決める。e以外の4文字から2文字を選び並べるので、4×3=124 \times 3 = 12 通り。
残りの5文字はeが3つと、それ以外の2文字。これを並べる方法は5!3!=1206=20 \frac{5!}{3!} = \frac{120}{6} = 20通り。
したがって、12×20=24012 \times 20 = 240通り。
したがって、答えは240通りです。

3. 最終的な答え

(1) 45通り
(2) 28通り
(3) 56通り
(4) 24通り
(5) 1680通り
(6) 280通り
(7) 255通り
(8) 840通り
(9) 240通り

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