2つのサイコロを投げたとき、小さい方の目の数をXとします。ただし、2つのサイコロの目が等しいときは、その目の数をXとします。 (a) 小さい方の目の数が2である確率 $P(X=2)$ を求めます。 (b) 期待値 $E(X)$ を求めます。

確率論・統計学確率期待値サイコロ確率分布
2025/5/23

1. 問題の内容

2つのサイコロを投げたとき、小さい方の目の数をXとします。ただし、2つのサイコロの目が等しいときは、その目の数をXとします。
(a) 小さい方の目の数が2である確率 P(X=2)P(X=2) を求めます。
(b) 期待値 E(X)E(X) を求めます。

2. 解き方の手順

(a) P(X=2)P(X=2) を求める。
2つのサイコロの出方を (a,b)(a, b) と表します。ただし、aa は1つ目のサイコロの目、bb は2つ目のサイコロの目を表します。
X=2X=2 となるのは、以下のケースです。
* (2,2)(2, 2)
* (2,3)(2, 3)
* (2,4)(2, 4)
* (2,5)(2, 5)
* (2,6)(2, 6)
* (3,2)(3, 2)
* (4,2)(4, 2)
* (5,2)(5, 2)
* (6,2)(6, 2)
よって、全部で9通りです。
2つのサイコロの目の出方は全部で6×6=366 \times 6 = 36通りなので、P(X=2)=936P(X=2) = \frac{9}{36}
(b) 期待値E(X)E(X)を求める。
XX がとりうる値は1, 2, 3, 4, 5, 6です。それぞれの確率を求めます。
P(X=1)P(X=1)は、(1,1), (1,2), (1,3), (1,4), (1,5), (1,6), (2,1), (3,1), (4,1), (5,1), (6,1)の11通りなので、P(X=1)=1136P(X=1) = \frac{11}{36}
P(X=2)=936P(X=2) = \frac{9}{36} (すでに計算済み)
P(X=3)P(X=3)は、(3,3), (3,4), (3,5), (3,6), (4,3), (5,3), (6,3)の7通りなので、P(X=3)=736P(X=3) = \frac{7}{36}
P(X=4)P(X=4)は、(4,4), (4,5), (4,6), (5,4), (6,4)の5通りなので、P(X=4)=536P(X=4) = \frac{5}{36}
P(X=5)P(X=5)は、(5,5), (5,6), (6,5)の3通りなので、P(X=5)=336P(X=5) = \frac{3}{36}
P(X=6)P(X=6)は、(6,6)の1通りなので、P(X=6)=136P(X=6) = \frac{1}{36}
期待値E(X)E(X)は、
E(X)=11136+2936+3736+4536+5336+6136E(X) = 1 \cdot \frac{11}{36} + 2 \cdot \frac{9}{36} + 3 \cdot \frac{7}{36} + 4 \cdot \frac{5}{36} + 5 \cdot \frac{3}{36} + 6 \cdot \frac{1}{36}
E(X)=11+18+21+20+15+636=9136E(X) = \frac{11 + 18 + 21 + 20 + 15 + 6}{36} = \frac{91}{36}

3. 最終的な答え

(a) P(X=2)=936P(X=2) = \frac{9}{36}
(b) E(X)=9136E(X) = \frac{91}{36}

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