100gあたり $a$ 円の商品を買うときに、値段を $p$ 割引にしてもらう場合と、量を $p$ 割増にしてもらう場合とで、どちらが得かを比較する問題です。

代数学不等式割合比較
2025/5/14

1. 問題の内容

100gあたり aa 円の商品を買うときに、値段を pp 割引にしてもらう場合と、量を pp 割増にしてもらう場合とで、どちらが得かを比較する問題です。

2. 解き方の手順

まず、割引の場合の価格と、割増の場合の量について計算します。
pp 割は p10\frac{p}{10} と表せることに注意します。
割引の場合:
100gあたりの値段が aa 円の商品の値段を pp 割引にしてもらうと、値段は a×(1p10)a \times (1 - \frac{p}{10}) 円になります。
このとき、得られる商品の量は100gです。
したがって、100gあたりの価格は a(1p10)a(1 - \frac{p}{10}) 円となります。
割増の場合:
100gあたりの値段が aa 円の商品を、量を pp 割増にしてもらうと、得られる量は 100×(1+p10)100 \times (1 + \frac{p}{10}) gになります。
このとき、支払う金額は aa 円です。
したがって、100gあたりの価格は a1+p10\frac{a}{1 + \frac{p}{10}} 円となります。
どちらが得かを比較するために、それぞれの100gあたりの価格の大小を比較します。
つまり、a(1p10)a(1 - \frac{p}{10})a1+p10\frac{a}{1 + \frac{p}{10}} の大小を比較します。aa は正の数なので、1p101 - \frac{p}{10}11+p10\frac{1}{1 + \frac{p}{10}} の大小を比較すれば十分です。
1p101 - \frac{p}{10}11+p10\frac{1}{1 + \frac{p}{10}} の差を計算します。
(1p10)11+p10=(1p10)(1+p10)11+p10=1(p10)211+p10=(p10)21+p10(1 - \frac{p}{10}) - \frac{1}{1 + \frac{p}{10}} = \frac{(1 - \frac{p}{10})(1 + \frac{p}{10}) - 1}{1 + \frac{p}{10}} = \frac{1 - (\frac{p}{10})^2 - 1}{1 + \frac{p}{10}} = \frac{-(\frac{p}{10})^2}{1 + \frac{p}{10}}
pp は正の数なので、1+p10>01 + \frac{p}{10} > 0 であり、(p10)2<0-(\frac{p}{10})^2 < 0 なので、(p10)21+p10<0\frac{-(\frac{p}{10})^2}{1 + \frac{p}{10}} < 0 となります。
したがって、1p10<11+p101 - \frac{p}{10} < \frac{1}{1 + \frac{p}{10}} となります。
つまり、a(1p10)<a1+p10a(1 - \frac{p}{10}) < \frac{a}{1 + \frac{p}{10}} であるので、量を pp 割増にしてもらう方が得です。

3. 最終的な答え

量を pp 割増にしてもらう方が得。

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