$a$ を定数とする。次の(I)~(III)の連立不等式のうち、解が $x=2$ となるような $a$ の値が存在するものを選び、そのときの $a$ の値を求める。 (I) $\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a \leq 2x+1 \end{cases}$ (II) $\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a \geq 2x+1 \end{cases}$ (III) $\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a > 2x+1 \end{cases}$

代数学連立不等式不等式解の存在条件
2025/5/14

1. 問題の内容

aa を定数とする。次の(I)~(III)の連立不等式のうち、解が x=2x=2 となるような aa の値が存在するものを選び、そのときの aa の値を求める。
(I) {6x1x+9xa2x+1\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a \leq 2x+1 \end{cases}
(II) {6x1x+9xa2x+1\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a \geq 2x+1 \end{cases}
(III) {6x1x+9xa>2x+1\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a > 2x+1 \end{cases}

2. 解き方の手順

(I) {6x1x+9xa2x+1\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a \leq 2x+1 \end{cases}
まず、6x1x+96x-1 \geq x+9 を解くと、
5x105x \geq 10
x2x \geq 2
次に、xa2x+1x-a \leq 2x+1 を解くと、
xa+1-x \leq a+1
xa1x \geq -a-1
連立不等式の解が x=2x=2 となるためには、x2x \geq 2 かつ xa1x \geq -a-1 であり、x=2x=2 が解に含まれる必要がある。
つまり、2a12 \geq -a-1 が必要である。
3a3 \geq -a
a3a \geq -3
x=2x=2 が解である場合、x>2x > 2 は解に含まれていないので、連立不等式の解が x=2x=2 となることはない。連立不等式の解は x2x \geq 2 となる。従って、解は x=2x=2 とならないので、(I)は不適。
(II) {6x1x+9xa2x+1\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a \geq 2x+1 \end{cases}
まず、6x1x+96x-1 \geq x+9 を解くと、x2x \geq 2
次に、xa2x+1x-a \geq 2x+1 を解くと、
xa+1-x \geq a+1
xa1x \leq -a-1
連立不等式の解が x=2x=2 となるためには、x2x \geq 2 かつ xa1x \leq -a-1 であり、x=2x=2 が解に含まれる必要がある。
つまり、2a12 \leq -a-1 が必要である。
3a3 \leq -a
a3a \leq -3
連立不等式の解が x=2x=2 となるためには、a1=2-a-1 = 2 である必要がある。
a=3-a = 3
a=3a = -3
このとき、x=2x = 2 となる。
(III) {6x1x+9xa>2x+1\begin{cases} 6x-1 \geq x+9 \\ x-a > 2x+1 \end{cases}
まず、6x1x+96x-1 \geq x+9 を解くと、x2x \geq 2
次に、xa>2x+1x-a > 2x+1 を解くと、
x>a+1-x > a+1
x<a1x < -a-1
連立不等式の解が x=2x=2 となるためには、x2x \geq 2 かつ x<a1x < -a-1 である必要がある。
このとき、2<a12 < -a-1 でなければならない。
3<a3 < -a
a<3a < -3
x=2x=2 は解ではないので、(III)は不適。
したがって、解が x=2x=2 となるような aa の値が存在するのは(II)の場合のみで、a=3a=-3である。

3. 最終的な答え

(II), a=3a=-3

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