まず、A君が秋学期に取得できる単位数の期待値を計算する。次に、留年しない(100単位以上取得する)ために必要な単位数を計算する。最後に、留年する確率を計算する。
秋学期に履修する科目は14科目で、1科目あたり2単位なので、秋学期に取得できる単位の最大数は 14×2=28 単位である。 A君はすでに80単位を取得しているので、秋学期終了時に最大で 80+28=108 単位取得できる。 100単位以上取得すれば留年しないので、秋学期に 100−80=20 単位以上取得すれば良い。 14科目のうち、少なくとも10科目 (20/2=10) で単位を取得する必要がある。 A君が各科目で単位を取得できる確率は90%(0.9)なので、単位を取得できない確率は10%(0.1)である。
14科目中 k 科目で単位を取得できる確率は、二項分布に従う。 P(X=k)=(k14)(0.9)k(0.1)14−k 留年しない確率は、10科目以上で単位を取得できる確率なので、
P(X≥10)=∑k=1014(k14)(0.9)k(0.1)14−k 留年する確率は、10科目未満で単位を取得する確率なので、
P(X<10)=1−P(X≥10)=∑k=09(k14)(0.9)k(0.1)14−k P(X<10)を計算する。 P(X=0)=(014)(0.9)0(0.1)14≈1.00×10−14 P(X=1)=(114)(0.9)1(0.1)13≈1.26×10−12 P(X=2)=(214)(0.9)2(0.1)12≈7.37×10−11 P(X=3)=(314)(0.9)3(0.1)11≈2.52×10−9 P(X=4)=(414)(0.9)4(0.1)10≈5.90×10−8 P(X=5)=(514)(0.9)5(0.1)9≈1.01×10−6 P(X=6)=(614)(0.9)6(0.1)8≈1.28×10−5 P(X=7)=(714)(0.9)7(0.1)7≈1.20×10−4 P(X=8)=(814)(0.9)8(0.1)6≈8.41×10−4 P(X=9)=(914)(0.9)9(0.1)5≈4.20×10−3 P(X<10)=∑k=09P(X=k)≈0.00518