袋の中に赤球30個、白球70個、合計100個の球が入っている。 (1) この袋から球を1つずつ60個取り出し、取り出した球は毎回袋に戻す。このとき、取り出した60個の球に含まれる赤球の個数をXとする。Xの期待値を求める。 (2) この袋から球を1つずつ60個取り出し、取り出した球は袋に戻さない。このとき、取り出した60個の球に含まれる赤球の個数をYとする。Yの期待値を求める。

確率論・統計学確率期待値二項分布超幾何分布
2025/5/17

1. 問題の内容

袋の中に赤球30個、白球70個、合計100個の球が入っている。
(1) この袋から球を1つずつ60個取り出し、取り出した球は毎回袋に戻す。このとき、取り出した60個の球に含まれる赤球の個数をXとする。Xの期待値を求める。
(2) この袋から球を1つずつ60個取り出し、取り出した球は袋に戻さない。このとき、取り出した60個の球に含まれる赤球の個数をYとする。Yの期待値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
球を1つ取り出すとき、赤球である確率は 30100=310\frac{30}{100} = \frac{3}{10} である。
取り出した球は毎回袋に戻すので、各試行は独立である。
したがって、Xは二項分布 B(60,310)B(60, \frac{3}{10}) に従う。
二項分布の期待値は、E(X)=npE(X) = np で求められる。
ここで、n=60n=60p=310p=\frac{3}{10} なので、
E(X)=60×310=18E(X) = 60 \times \frac{3}{10} = 18
(2)
袋に戻さない場合、Yは超幾何分布に従う。
超幾何分布の期待値も、E(Y)=npE(Y) = np で求められる。
ここで、n=60n=60p=30100=310p=\frac{30}{100} = \frac{3}{10} なので、
E(Y)=60×310=18E(Y) = 60 \times \frac{3}{10} = 18

3. 最終的な答え

(1) Xの期待値は 18
(2) Yの期待値は 18

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