複素数の計算問題です。 (1) $(1+i)^{12}$ を計算する。 (2) $(-\sqrt{3}+i)^{-4}$ を計算する。

代数学複素数極形式ド・モアブルの定理
2025/5/17

1. 問題の内容

複素数の計算問題です。
(1) (1+i)12(1+i)^{12} を計算する。
(2) (3+i)4(-\sqrt{3}+i)^{-4} を計算する。

2. 解き方の手順

(1) (1+i)12(1+i)^{12} の計算
まず、1+i1+i を極形式で表します。
1+i=r(cosθ+isinθ)1+i = r(\cos\theta + i\sin\theta) とすると、
r=12+12=2r = \sqrt{1^2+1^2} = \sqrt{2}
cosθ=12\cos\theta = \frac{1}{\sqrt{2}}, sinθ=12\sin\theta = \frac{1}{\sqrt{2}} より、θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}
したがって、1+i=2(cosπ4+isinπ4)1+i = \sqrt{2}(\cos\frac{\pi}{4} + i\sin\frac{\pi}{4})
ド・モアブルの定理より、
(1+i)12=(2)12(cos12π4+isin12π4)(1+i)^{12} = (\sqrt{2})^{12}(\cos\frac{12\pi}{4} + i\sin\frac{12\pi}{4})
=26(cos3π+isin3π)=64(1+0i)=64= 2^6(\cos3\pi + i\sin3\pi) = 64(-1+0i) = -64
(2) (3+i)4(-\sqrt{3}+i)^{-4} の計算
まず、3+i-\sqrt{3}+i を極形式で表します。
3+i=r(cosθ+isinθ)-\sqrt{3}+i = r(\cos\theta + i\sin\theta) とすると、
r=(3)2+12=3+1=4=2r = \sqrt{(-\sqrt{3})^2+1^2} = \sqrt{3+1} = \sqrt{4} = 2
cosθ=32\cos\theta = \frac{-\sqrt{3}}{2}, sinθ=12\sin\theta = \frac{1}{2} より、θ=5π6\theta = \frac{5\pi}{6}
したがって、3+i=2(cos5π6+isin5π6)-\sqrt{3}+i = 2(\cos\frac{5\pi}{6} + i\sin\frac{5\pi}{6})
ド・モアブルの定理より、
(3+i)4=24(cos(20π6)+isin(20π6))(-\sqrt{3}+i)^{-4} = 2^{-4}(\cos(-\frac{20\pi}{6}) + i\sin(-\frac{20\pi}{6}))
=116(cos(10π3)+isin(10π3))= \frac{1}{16}(\cos(-\frac{10\pi}{3}) + i\sin(-\frac{10\pi}{3}))
10π3=12π3+2π3=4π+2π3-\frac{10\pi}{3} = -\frac{12\pi}{3} + \frac{2\pi}{3} = -4\pi + \frac{2\pi}{3}
=116(cos2π3+isin2π3)= \frac{1}{16}(\cos\frac{2\pi}{3} + i\sin\frac{2\pi}{3})
=116(12+i32)=132+332i= \frac{1}{16}(-\frac{1}{2} + i\frac{\sqrt{3}}{2}) = -\frac{1}{32} + \frac{\sqrt{3}}{32}i

3. 最終的な答え

(1) 64-64
(2) 132+332i-\frac{1}{32} + \frac{\sqrt{3}}{32}i

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