行列 A の逆行列 A−1 を求めるためには、まず行列 A と単位行列 I を並べた拡大行列 [A∣I] を作り、行基本変形を行って A を単位行列に変換します。このとき、I が A−1 に変換されます。 拡大行列は以下のようになります。
100110011100010001 まず、2行目の1倍を1行目から引きます (R1 = R1 - R2)。
100010−111100−110001 次に、3行目の1倍を2行目から引きます (R2 = R2 - R3)。
100010−101100−1100−11 最後に、3行目の1倍を1行目に足します (R1 = R1 + R3)。
100010001100−1101−11 左側の行列が単位行列になったので、右側の行列が A−1 となります。