2次方程式 $x^2 + kx - k + 3 = 0$ が異なる2つの正の解を持つとき、定数 $k$ の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式解の範囲判別式解と係数の関係
2025/3/23

1. 問題の内容

2次方程式 x2+kxk+3=0x^2 + kx - k + 3 = 0 が異なる2つの正の解を持つとき、定数 kk の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

2次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件、および2つの解がともに正である条件を考えます。
まず、f(x)=x2+kxk+3f(x) = x^2 + kx - k + 3 とおきます。
(1) 異なる2つの実数解を持つ条件
判別式 D>0D > 0 である必要があります。
D=k24(1)(k+3)=k2+4k12>0D = k^2 - 4(1)(-k+3) = k^2 + 4k - 12 > 0
(k+6)(k2)>0(k+6)(k-2) > 0
よって、k<6k < -6 または k>2k > 2
(2) 2つの解がともに正である条件
解を α,β\alpha, \beta とすると、α>0,β>0\alpha > 0, \beta > 0 である必要があります。
解と係数の関係より、α+β=k\alpha + \beta = -k および αβ=k+3\alpha\beta = -k+3 が成り立ちます。
α>0,β>0\alpha > 0, \beta > 0 より、
α+β>0\alpha + \beta > 0 かつ αβ>0\alpha\beta > 0 が必要です。
k>0-k > 0 より、k<0k < 0
k+3>0-k + 3 > 0 より、k<3k < 3
(3) (1)と(2)の共通範囲を求める
(1) k<6k < -6 または k>2k > 2
(2) k<0k < 0 かつ k<3k < 3 つまり k<0k < 0
したがって、k<6k < -6 が共通範囲となります。

3. 最終的な答え

k<6k < -6

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