関数 $y = -x^2 + 2ax - a^2 + 5$ が、区間 $-4 \le x \le 0$ において最小値をとるときの、$x$の値と最小値を、$a$の値の範囲に応じて求める問題です。

代数学二次関数最大最小平方完成場合分け
2025/3/23

1. 問題の内容

関数 y=x2+2axa2+5y = -x^2 + 2ax - a^2 + 5 が、区間 4x0-4 \le x \le 0 において最小値をとるときの、xxの値と最小値を、aaの値の範囲に応じて求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を平方完成します。
y=(x22ax+a2)+5=(xa)2+5y = -(x^2 - 2ax + a^2) + 5 = -(x - a)^2 + 5
これは、頂点が (a,5)(a, 5) の上に凸な放物線です。
次に、区間 4x0-4 \le x \le 0 における最小値を考えます。
aaの値によって、軸 x=ax = a の位置が区間の外にあるか、中にあるかで場合分けが必要です。
i) a<4a < -4 のとき
区間 4x0-4 \le x \le 0 で、xx が増加すると yy は減少します。したがって、x=0x = 0 で最小値をとります。
このときの最小値は、y=02+2a(0)a2+5=a2+5y = -0^2 + 2a(0) - a^2 + 5 = -a^2 + 5 です。
ii) 4a0-4 \le a \le 0 のとき
頂点 x=ax = a が区間内に存在するので、x=4x = -4 または x=0x = 0 で最小値をとります。
f(x)=x2+2axa2+5f(x) = -x^2 + 2ax - a^2 + 5 とすると、f(x)=(xa)2+5f(x) = -(x-a)^2+5なので、xxaaから離れるほど小さくなります。
したがって、x=4x = -4の場合、x=0x=0の場合を比較すると、aaに近いほうが大きく、aaから遠いほうが小さいので、
0a>a(4)2a>4a<20-a > a-(-4) \Leftrightarrow -2a > 4 \Leftrightarrow a < -2 のとき x=0x = 0で最小値a2+5-a^2 + 5
0a<a(4)2a<4a>20-a < a-(-4) \Leftrightarrow -2a < 4 \Leftrightarrow a > -2 のとき x=4x = -4で最小値(4)2+2a(4)a2+5=168aa2+5=a28a11-(-4)^2+2a(-4)-a^2+5=-16-8a-a^2+5=-a^2-8a-11
a=2a=-2のとき x=0x = 0でもx=4x = -4でも同じ最小値をとります。
したがって、x=4x = -4 で最小値をとるときは、2a0-2 \le a \le 0となります。
x=4x = -4 のときの最小値は、y=(4)2+2a(4)a2+5=168aa2+5=a28a11y = -(-4)^2 + 2a(-4) - a^2 + 5 = -16 - 8a - a^2 + 5 = -a^2 - 8a - 11です。
iii) a>0a > 0 のとき
区間 4x0-4 \le x \le 0 で、xx が減少すると yy は減少します。したがって、x=4x = -4 で最小値をとります。
このときの最小値は、y=(4)2+2a(4)a2+5=168aa2+5=a28a11y = -(-4)^2 + 2a(-4) - a^2 + 5 = -16 - 8a - a^2 + 5 = -a^2 - 8a - 11 です。

4. -4 ≦ a ≦ 0 の場合に場合分けをさらに行う必要があります。

i) a < -4 のとき、x = 0 で最小値 -a^2 + 5
ii) -4 ≦ a ≦ 0 のとき
-4 ≦ a ≦ 0 において x = -4 で最小値 -a^2 - 8a - 11

3. 最終的な答え

i) a<4a < -4 のとき、x=0x=0 で最小値 a2+5-a^2+5
ii) 4a0-4 \le a \le 0 のとき、x=4x=-4 で最小値 a28a11-a^2-8a-11

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