2次関数 $y = -2x^2 + 4ax - 2a^2 + 12$ の $-5 \le x \le 3$ における最小値を求める問題です。場合分けをして、最小値を与える $x$ の値と最小値を求める必要があります。

代数学二次関数最大・最小場合分け平方完成
2025/3/23

1. 問題の内容

2次関数 y=2x2+4ax2a2+12y = -2x^2 + 4ax - 2a^2 + 125x3-5 \le x \le 3 における最小値を求める問題です。場合分けをして、最小値を与える xx の値と最小値を求める必要があります。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=2(x22ax)2a2+12y = -2(x^2 - 2ax) - 2a^2 + 12
y=2(x22ax+a2a2)2a2+12y = -2(x^2 - 2ax + a^2 - a^2) - 2a^2 + 12
y=2(xa)2+2a22a2+12y = -2(x - a)^2 + 2a^2 - 2a^2 + 12
y=2(xa)2+12y = -2(x - a)^2 + 12
このグラフは、頂点が (a,12)(a, 12) で、上に凸な放物線です。
定義域 5x3-5 \le x \le 3 における最小値を考えるためには、軸 x=ax=a の位置によって場合分けが必要です。
i) a<5a < -5 のとき
定義域 5x3-5 \le x \le 3 において、x=3x = 3 のときに最小値をとります。
x=3x = 3 を元の式に代入すると、
y=2(3)2+4a(3)2a2+12=18+12a2a2+12=2a2+12a6y = -2(3)^2 + 4a(3) - 2a^2 + 12 = -18 + 12a - 2a^2 + 12 = -2a^2 + 12a - 6
このとき、最小値は 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6 となります。
ii) 5a3-5 \le a \le 3 のとき
定義域 5x3-5 \le x \le 3 において、x=5x = -5 または x=3x = 3 のときに最小値をとります。
x=5x = -5 を元の式に代入すると、
y=2(5)2+4a(5)2a2+12=5020a2a2+12=2a220a38y = -2(-5)^2 + 4a(-5) - 2a^2 + 12 = -50 - 20a - 2a^2 + 12 = -2a^2 - 20a - 38
x=3x = 3を元の式に代入すると、
y=2(3)2+4a(3)2a2+12=18+12a2a2+12=2a2+12a6y = -2(3)^2 + 4a(3) - 2a^2 + 12 = -18 + 12a - 2a^2 + 12 = -2a^2 + 12a - 6
2a220a38<2a2+12a6-2a^2 - 20a - 38 < -2a^2 + 12a - 6を計算すると
20a38<12a6-20a - 38 < 12a - 6
32<32a-32 < 32a
1<a-1 < a
したがって5a1-5 \le a \le -1のとき、x=5x = -5 で最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38を取り、1<a3 -1 < a \le 3のとき、x=3x = 3で最小値 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6をとります。
しかし、aaの値に関わらず、x=3x=3で最小値をとる場合も、x=5x=-5で最小値をとる場合も考えられるので、場合分けの条件はa>3a > 3のときとa<5a < -5のときで考えることにします。
iii) a>3a > 3 のとき
定義域 5x3-5 \le x \le 3 において、x=5x = -5 のときに最小値をとります。
x=5x = -5 を元の式に代入すると、
y=2(5)2+4a(5)2a2+12=5020a2a2+12=2a220a38y = -2(-5)^2 + 4a(-5) - 2a^2 + 12 = -50 - 20a - 2a^2 + 12 = -2a^2 - 20a - 38
このとき、最小値は 2a220a38-2a^2 - 20a - 38 となります。
まとめると、
i) a<5a < -5 のとき、 x=3x = 3 で最小値 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6 をとる。
ii) a>3a > 3 のとき、 x=5x = -5 で最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38 をとる。
iii) 5a3-5 \le a \le 3 のとき、 x=5x = -5 で最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38 をとるか、x=3x = 3 で最小値 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6 をとる。
a=5a=-5のとき、x=3x=3で最小値 2(5)2+12(5)6=50606=116-2(-5)^2 + 12(-5) - 6 = -50 - 60 - 6 = -116と、x=5x=-5で最小値 2(5)220(5)38=50+10038=12-2(-5)^2 - 20(-5) - 38 = -50 + 100 - 38 = 12を比較して、x=3x=3で最小値をとる場合を考えます。
a=3a=3のとき、x=3x=3で最小値 2(3)2+12(3)6=18+366=12-2(3)^2 + 12(3) - 6 = -18 + 36 - 6 = 12と、x=5x=-5で最小値 2(3)220(3)38=186038=116-2(3)^2 - 20(3) - 38 = -18 - 60 - 38 = -116を比較して、x=5x=-5で最小値をとる場合を考えます。
i) a<5a < -5 のとき、x = 3 で最小値 -2a^2 + 12a - 6 をとります。
ii) 5a3-5 \le a \le 3 のとき、xの値を場合分けをして最小値を考えます。
2a2+12a6=2a220a38-2a^2 + 12a - 6 = -2a^2 - 20a - 38
32a=3232a = -32
a=1a = -1
5a1-5 \le a \le -1 のとき、x=5x=-5で最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38
1<a3-1 < a \le 3 のとき、x=3x=3で最小値 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6
a>3a > 3 のとき、x=5x = -5 で最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38 をとります。

3. 最終的な答え

i) a<5a < -5 のとき、 x=3x = 3 で最小値 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6 をとる。
ii) 5a3-5 \le a \le 3 のとき、x=5x = -5 で最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38 をとるか、x=3x = 3 で最小値 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6 をとる。
まとめると、以下のようになります。
- a<5a < -5 のとき:x=3x = 3, 最小値 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6
- 5a3-5 \le a \le 3 のとき:
- 5a1-5 \le a \le -1 のとき:x=5x = -5, 最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38
- 1<a3-1 < a \le 3 のとき:x=3x = 3, 最小値 2a2+12a6-2a^2 + 12a - 6
- 3<a3 < a のとき:x=5x = -5, 最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38
問題文は「〜≤aのとき」となっているので、上の5a3-5 \le a \le 3の結果から
ii) 3a3 \le a のとき、x = -5 で最小値 2a220a38-2a^2 - 20a - 38をとる
よって、最終的な答えは、
i) a<5a < -5 のとき、x=3x = 3で最小値 2a2+12a6-2a^2+12a-6をとる
ii) 3a3 \le a のとき、x=5x = -5で最小値 2a220a38-2a^2-20a-38をとる

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