無限級数 $\sum_{n=1}^{\infty} (-1)^{n-1}(2n-1)$ が発散することを示してください。

解析学無限級数発散数列の収束極限
2025/5/18

1. 問題の内容

無限級数 n=1(1)n1(2n1)\sum_{n=1}^{\infty} (-1)^{n-1}(2n-1) が発散することを示してください。

2. 解き方の手順

無限級数が収束するための必要条件は、数列 {an}\{a_n\} について limnan=0\lim_{n \to \infty} a_n = 0 が成立することです。
この問題の場合、an=(1)n1(2n1)a_n = (-1)^{n-1}(2n-1) です。
数列 {an}\{a_n\} が収束するためには、nn が無限大に近づくとき、ana_n が0に収束する必要があります。
しかし、nn が無限大に近づくとき、2n1|2n-1| も無限大に近づきます。
したがって、数列 {an}\{a_n\} は0に収束しません。
ana_n は、nn が奇数のとき正の値を取り、偶数のとき負の値を取ります。
具体的には、a1=1,a2=3,a3=5,a4=7,a5=9,...a_1=1, a_2=-3, a_3=5, a_4=-7, a_5=9, ... のようになります。
limnan=limn(1)n1(2n1)=limn(2n1)=\lim_{n \to \infty} |a_n| = \lim_{n \to \infty} |(-1)^{n-1}(2n-1)| = \lim_{n \to \infty} (2n-1) = \infty
limnan\lim_{n \to \infty} a_n は存在しません(\infty に発散するわけでもありません。振動します)。
したがって、数列 {an}\{a_n\} は0に収束しません。
したがって、この無限級数は発散します。

3. 最終的な答え

n=1(1)n1(2n1)\sum_{n=1}^{\infty} (-1)^{n-1}(2n-1) は発散する。

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