## 問題 (2)

確率論・統計学確率条件付き確率独立事象くじ引き
2025/5/18
## 問題 (2)
1から100までの整数Xを無作為に選んだとき、以下の確率を求めます。
(a) Xが6である確率
(b) Xが5である確率
さらに、Xは3で割ると2余る数であるという条件が加わります。
(c) Xが5である確率
## 解き方の手順 (2)
(a) 1から100までの整数は100個あります。Xが6であるのは、X=6の場合だけなので、確率は
1/1001/100
となります。
(b) 1から100までの整数で2で割ると1余る数は、
1,3,5,...,991, 3, 5, ..., 99
の50個です。
このうち、Xが5であるのは、X=5の場合だけなので、確率は
1/501/50
となります。
(c) Xは3で割ると2余る数なので、
X=3k+2X = 3k + 2 (kは整数)
と表せます。
1X1001 \le X \le 100より、
13k+21001 \le 3k+2 \le 100
13k98-1 \le 3k \le 98
1/3k98/3=32.66...-1/3 \le k \le 98/3 = 32.66...
kは整数なので、0k320 \le k \le 32です。
したがって、条件を満たすXは33個存在します。
Xが5となるのは、3k+2=53k+2 = 5のとき、3k=33k = 3k=1k=1です。
したがって、条件を満たす33個のXのうち、Xが5であるのは1通りだけなので、確率は
1/331/33
となります。
## 最終的な答え (2)
(a) 1/1001/100
(b) 1/501/50
(c) 1/331/33
## 問題 (3)
ジョーカーを除いた52枚のトランプから1枚引いたとき、それが赤いマーク(ハートまたはダイヤ)であるとわかっている状態で、そのカードがハートの絵札(11, 12, 13)である確率を求めます。
## 解き方の手順 (3)
まず、赤いマークのカードは何枚あるかを考えます。ハートとダイヤはそれぞれ13枚ずつなので、赤いマークのカードは26枚です。
次に、ハートの絵札は3枚(11, 12, 13)あります。
したがって、赤いマークであるという条件の下で、ハートの絵札である確率は、
(ハートの絵札の数) / (赤いマークのカードの数)
で計算できます。
## 最終的な答え (3)
3/263/26
## 問題 (4)
5本のうち2本が当たりのくじを、S, F, Cの3人がこの順番に引きます(引いたくじは戻さない)。S, F, Cそれぞれが当たりを引く確率を求めます。
## 解き方の手順 (4)
* **Sが当たりを引く確率:**
5本のうち2本が当たりなので、Sが最初に当たりを引く確率は
2/52/5
* **Fが当たりを引く確率:**
Fが当たりを引く確率は、Sが当たった場合と外れた場合で場合分けして考えます。
* Sが当たった場合:Sが当たりを引く確率は2/52/5。残りのくじは4本で当たりは1本なので、Fが当たりを引く確率は1/41/4。したがって、この場合の確率は (2/5)(1/4)=2/20(2/5) * (1/4) = 2/20
* Sが外れた場合:Sが外れを引く確率は3/53/5。残りのくじは4本で当たりは2本なので、Fが当たりを引く確率は2/42/4。したがって、この場合の確率は (3/5)(2/4)=6/20(3/5) * (2/4) = 6/20
したがって、Fが当たりを引く確率は、
2/20+6/20=8/20=2/52/20 + 6/20 = 8/20 = 2/5
* **Cが当たりを引く確率:**
Cが当たりを引く確率は、SとFが当たった場合、Sが当たりFが外れた場合、Sが外れFが当たった場合、SとFが外れた場合で場合分けして考えます。
* S, Fが当たりの場合:(2/5)(1/4)(0/3)=0(2/5) * (1/4) * (0/3) = 0
* Sが当たり、Fが外れの場合:(2/5)(3/4)(1/3)=6/60(2/5) * (3/4) * (1/3) = 6/60
* Sが外れ、Fが当たりの場合:(3/5)(2/4)(1/3)=6/60(3/5) * (2/4) * (1/3) = 6/60
* S, Fが外れの場合:(3/5)(2/4)(2/3)=12/60(3/5) * (2/4) * (2/3) = 12/60
したがって、Cが当たりを引く確率は、
0+6/60+6/60+12/60=24/60=2/50 + 6/60 + 6/60 + 12/60 = 24/60 = 2/5
## 最終的な答え (4)
S: 2/52/5
F: 2/52/5
C: 2/52/5
## 問題 (5)
事象A, Bが独立であるとき、事象A, Bの補集合Bcが独立であることを証明します。
## 解き方の手順 (5)
事象AとBが独立であるとき、
P(AB)=P(A)P(B)P(A \cap B) = P(A)P(B)
が成り立ちます。
事象AとBcが独立であることを示すには、
P(ABc)=P(A)P(Bc)P(A \cap B^c) = P(A)P(B^c)
が成り立つことを証明する必要があります。
まず、P(A)P(A)を、P(AB)P(A \cap B)P(ABc)P(A \cap B^c)を用いて表します。
A=(AB)(ABc)A = (A \cap B) \cup (A \cap B^c)
また、ABA \cap BABcA \cap B^cは互いに排反なので、
P(A)=P(AB)+P(ABc)P(A) = P(A \cap B) + P(A \cap B^c)
これより、
P(ABc)=P(A)P(AB)P(A \cap B^c) = P(A) - P(A \cap B)
事象AとBが独立であるという条件から、P(AB)=P(A)P(B)P(A \cap B) = P(A)P(B)なので、
P(ABc)=P(A)P(A)P(B)P(A \cap B^c) = P(A) - P(A)P(B)
P(ABc)=P(A)(1P(B))P(A \cap B^c) = P(A)(1 - P(B))
P(Bc)=1P(B)P(B^c) = 1 - P(B)なので、
P(ABc)=P(A)P(Bc)P(A \cap B^c) = P(A)P(B^c)
したがって、事象AとBcは独立であるといえます。
## 最終的な答え (5)
事象AとBが独立であるとき、事象AとBcは独立であることが証明されました。

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