## 問題 (2)
1から100までの整数Xを無作為に選んだとき、以下の確率を求めます。
(a) Xが6である確率
(b) Xが5である確率
さらに、Xは3で割ると2余る数であるという条件が加わります。
(c) Xが5である確率
## 解き方の手順 (2)
(a) 1から100までの整数は100個あります。Xが6であるのは、X=6の場合だけなので、確率は
となります。
(b) 1から100までの整数で2で割ると1余る数は、
の50個です。
このうち、Xが5であるのは、X=5の場合だけなので、確率は
となります。
(c) Xは3で割ると2余る数なので、
(kは整数)
と表せます。
より、
kは整数なので、です。
したがって、条件を満たすXは33個存在します。
Xが5となるのは、のとき、、です。
したがって、条件を満たす33個のXのうち、Xが5であるのは1通りだけなので、確率は
となります。
## 最終的な答え (2)
(a)
(b)
(c)
## 問題 (3)
ジョーカーを除いた52枚のトランプから1枚引いたとき、それが赤いマーク(ハートまたはダイヤ)であるとわかっている状態で、そのカードがハートの絵札(11, 12, 13)である確率を求めます。
## 解き方の手順 (3)
まず、赤いマークのカードは何枚あるかを考えます。ハートとダイヤはそれぞれ13枚ずつなので、赤いマークのカードは26枚です。
次に、ハートの絵札は3枚(11, 12, 13)あります。
したがって、赤いマークであるという条件の下で、ハートの絵札である確率は、
(ハートの絵札の数) / (赤いマークのカードの数)
で計算できます。
## 最終的な答え (3)
## 問題 (4)
5本のうち2本が当たりのくじを、S, F, Cの3人がこの順番に引きます(引いたくじは戻さない)。S, F, Cそれぞれが当たりを引く確率を求めます。
## 解き方の手順 (4)
* **Sが当たりを引く確率:**
5本のうち2本が当たりなので、Sが最初に当たりを引く確率は
* **Fが当たりを引く確率:**
Fが当たりを引く確率は、Sが当たった場合と外れた場合で場合分けして考えます。
* Sが当たった場合:Sが当たりを引く確率は。残りのくじは4本で当たりは1本なので、Fが当たりを引く確率は。したがって、この場合の確率は 。
* Sが外れた場合:Sが外れを引く確率は。残りのくじは4本で当たりは2本なので、Fが当たりを引く確率は。したがって、この場合の確率は 。
したがって、Fが当たりを引く確率は、
* **Cが当たりを引く確率:**
Cが当たりを引く確率は、SとFが当たった場合、Sが当たりFが外れた場合、Sが外れFが当たった場合、SとFが外れた場合で場合分けして考えます。
* S, Fが当たりの場合:
* Sが当たり、Fが外れの場合:
* Sが外れ、Fが当たりの場合:
* S, Fが外れの場合:
したがって、Cが当たりを引く確率は、
## 最終的な答え (4)
S:
F:
C:
## 問題 (5)
事象A, Bが独立であるとき、事象A, Bの補集合Bcが独立であることを証明します。
## 解き方の手順 (5)
事象AとBが独立であるとき、
が成り立ちます。
事象AとBcが独立であることを示すには、
が成り立つことを証明する必要があります。
まず、を、とを用いて表します。
また、とは互いに排反なので、
これより、
事象AとBが独立であるという条件から、なので、
なので、
したがって、事象AとBcは独立であるといえます。
## 最終的な答え (5)
事象AとBが独立であるとき、事象AとBcは独立であることが証明されました。