(1) 等差数列の第3項が-1, 第8項が14であるとき、初項と公差を求め、さらに第10項を求めよ。 (2) 等比数列の第2項が-8, 第5項が1であるとき、初項と公比を求め、さらに初項から第10項までの和を求めよ。 (3) 異なる3つの実数 $a, b, c$ がこの順で等差数列をなし、$a, c, b$ の順で等比数列をなす。$a=4$ のとき、$c$ の値を求めよ。

代数学数列等差数列等比数列初項公差公比等差中項等比中項
2025/5/18

1. 問題の内容

(1) 等差数列の第3項が-1, 第8項が14であるとき、初項と公差を求め、さらに第10項を求めよ。
(2) 等比数列の第2項が-8, 第5項が1であるとき、初項と公比を求め、さらに初項から第10項までの和を求めよ。
(3) 異なる3つの実数 a,b,ca, b, c がこの順で等差数列をなし、a,c,ba, c, b の順で等比数列をなす。a=4a=4 のとき、cc の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
等差数列の一般項を an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d とする (aa は初項、dd は公差)。
第3項が-1であることから、a3=a+2d=1a_3 = a + 2d = -1 ...(1)
第8項が14であることから、a8=a+7d=14a_8 = a + 7d = 14 ...(2)
(2) - (1) より、5d=155d = 15 よって d=3d=3
d=3d=3 を (1) に代入すると、a+2(3)=1a + 2(3) = -1 より、a=7a = -7
第10項は、a10=a+9d=7+9(3)=7+27=20a_{10} = a + 9d = -7 + 9(3) = -7 + 27 = 20
(2)
等比数列の一般項を an=arn1a_n = ar^{n-1} とする (aa は初項、rr は公比)。
第2項が-8であることから、a2=ar=8a_2 = ar = -8 ...(3)
第5項が1であることから、a5=ar4=1a_5 = ar^4 = 1 ...(4)
(4) / (3) より、r3=18r^3 = -\frac{1}{8} よって r=12r = -\frac{1}{2}
r=12r = -\frac{1}{2} を (3) に代入すると、a(12)=8a(-\frac{1}{2}) = -8 より、a=16a = 16
初項から第10項までの和 S10S_{10} は、
S10=a(1r10)1r=16(1(12)10)1(12)=16(111024)32=323(111024)=32310231024=102396=34132S_{10} = \frac{a(1-r^{10})}{1-r} = \frac{16(1-(-\frac{1}{2})^{10})}{1-(-\frac{1}{2})} = \frac{16(1-\frac{1}{1024})}{\frac{3}{2}} = \frac{32}{3}(1-\frac{1}{1024}) = \frac{32}{3} \cdot \frac{1023}{1024} = \frac{1023}{96} = \frac{341}{32}
(3)
a,b,ca, b, c がこの順で等差数列をなすので、2b=a+c2b = a + c ...(5)
a,c,ba, c, b がこの順で等比数列をなすので、c2=abc^2 = ab ...(6)
a=4a=4 のとき、(5) は 2b=4+c2b = 4 + c より b=4+c2b = \frac{4+c}{2}
(6) は c2=4bc^2 = 4b より c2=4(4+c2)=2(4+c)=8+2cc^2 = 4(\frac{4+c}{2}) = 2(4+c) = 8 + 2c
c22c8=0c^2 - 2c - 8 = 0
(c4)(c+2)=0(c-4)(c+2) = 0
c=4c = 4 または c=2c = -2
問題文に「異なる3つの実数」とあるので、aca \neq c でなければならない。
したがって、c=2c = -2

3. 最終的な答え

(1) 初項: -7, 公差: 3, 第10項: 20
(2) 初項: 16, 公比: -1/2, 初項から第10項までの和: 341/32
(3) c = -2

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