5人の生徒が50点満点のゲームに2回参加した。 (1) 1回目の得点の平均値、分散、標準偏差を求める。 (2) 1回目と2回目の得点の相関係数を求める。ただし、$\sqrt{3}=1.73$ を用いて小数第3位を四捨五入して答えよ。

確率論・統計学平均分散標準偏差相関係数統計
2025/5/18

1. 問題の内容

5人の生徒が50点満点のゲームに2回参加した。
(1) 1回目の得点の平均値、分散、標準偏差を求める。
(2) 1回目と2回目の得点の相関係数を求める。ただし、3=1.73\sqrt{3}=1.73 を用いて小数第3位を四捨五入して答えよ。

2. 解き方の手順

(1)
1回目の得点は、43, 41, 40, 39, 37 である。
平均値 xˉ\bar{x} は、
xˉ=43+41+40+39+375=2005=40\bar{x} = \frac{43 + 41 + 40 + 39 + 37}{5} = \frac{200}{5} = 40
分散 s2s^2 は、
s2=(4340)2+(4140)2+(4040)2+(3940)2+(3740)25=32+12+02+(1)2+(3)25=9+1+0+1+95=205=4s^2 = \frac{(43-40)^2 + (41-40)^2 + (40-40)^2 + (39-40)^2 + (37-40)^2}{5} = \frac{3^2 + 1^2 + 0^2 + (-1)^2 + (-3)^2}{5} = \frac{9+1+0+1+9}{5} = \frac{20}{5} = 4
標準偏差 ss は、
s=s2=4=2s = \sqrt{s^2} = \sqrt{4} = 2
(2)
2回目の得点は、49, 43, 47, 40, 41 である。
平均値 yˉ\bar{y} は、
yˉ=49+43+47+40+415=2205=44\bar{y} = \frac{49+43+47+40+41}{5} = \frac{220}{5} = 44
1回目の偏差値は、3, 1, 0, -1, -3
2回目の偏差値は、5, -1, 3, -4, -3
1回目の分散は、sx2=4s_x^2 = 4
1回目の標準偏差は、sx=2s_x = 2
2回目の分散は、sy2=25+1+9+16+95=605=12s_y^2 = \frac{25+1+9+16+9}{5} = \frac{60}{5} = 12
2回目の標準偏差は、sy=12=23=2×1.73=3.46s_y = \sqrt{12} = 2\sqrt{3} = 2 \times 1.73 = 3.46
共分散 sxys_{xy} は、
sxy=3×5+1×(1)+0×3+(1)×(4)+(3)×(3)5=151+0+4+95=275=5.4s_{xy} = \frac{3 \times 5 + 1 \times (-1) + 0 \times 3 + (-1) \times (-4) + (-3) \times (-3)}{5} = \frac{15 - 1 + 0 + 4 + 9}{5} = \frac{27}{5} = 5.4
相関係数 rr は、
r=sxysxsy=5.42×23=5.443=5.44×1.73=5.46.92=0.78034682080.78r = \frac{s_{xy}}{s_x s_y} = \frac{5.4}{2 \times 2\sqrt{3}} = \frac{5.4}{4 \sqrt{3}} = \frac{5.4}{4 \times 1.73} = \frac{5.4}{6.92} = 0.7803468208 \approx 0.78

3. 最終的な答え

(1) 平均値: 40、分散: 4、標準偏差: 2
(2) 相関係数: 0.78

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