立方体 $ABCD-EFGH$ 上を点 $P$ が移動する。 - 規則1:最初は頂点 $A$ にいる。 - 規則2:1秒ごとに隣接する3つの頂点のうちいずれかに等確率で移動する。 - 規則3:規則2を繰り返す。 (1) 点 $P$ が頂点 $A$ から移動し始めて2秒後に頂点 $A$ にある確率を求めよ。 (2) 点 $P$ が頂点 $A$ から移動し始めて3秒後までに移動する頂点について、1秒後、2秒後、3秒後の頂点の3点を結んでできる図形が三角形となる確率を求めよ。 (3) 点 $P$ が頂点 $A$ から移動し始めて4秒後までに移動する頂点について、1秒後、2秒後、3秒後、4秒後の頂点の4点を結んでできる図形が三角すいとなる確率を求めよ。

確率論・統計学確率立方体移動期待値
2025/5/19

1. 問題の内容

立方体 ABCDEFGHABCD-EFGH 上を点 PP が移動する。
- 規則1:最初は頂点 AA にいる。
- 規則2:1秒ごとに隣接する3つの頂点のうちいずれかに等確率で移動する。
- 規則3:規則2を繰り返す。
(1) 点 PP が頂点 AA から移動し始めて2秒後に頂点 AA にある確率を求めよ。
(2) 点 PP が頂点 AA から移動し始めて3秒後までに移動する頂点について、1秒後、2秒後、3秒後の頂点の3点を結んでできる図形が三角形となる確率を求めよ。
(3) 点 PP が頂点 AA から移動し始めて4秒後までに移動する頂点について、1秒後、2秒後、3秒後、4秒後の頂点の4点を結んでできる図形が三角すいとなる確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 2秒後に頂点 AA にいる確率
1秒後に頂点 B,D,EB, D, E のいずれかにいる。それぞれの確率は 13\frac{1}{3}
- 頂点 BB にいた場合、2秒後に頂点 AA に戻る確率は 13\frac{1}{3}
- 頂点 DD にいた場合、2秒後に頂点 AA に戻る確率は 13\frac{1}{3}
- 頂点 EE にいた場合、2秒後に頂点 AA に戻る確率は 13\frac{1}{3}
したがって、2秒後に頂点 AA にいる確率は、
13×13+13×13+13×13=19+19+19=39=13\frac{1}{3} \times \frac{1}{3} + \frac{1}{3} \times \frac{1}{3} + \frac{1}{3} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{9} + \frac{1}{9} + \frac{1}{9} = \frac{3}{9} = \frac{1}{3}
(2) 3秒後に三角形となる確率
1秒後:B,D,EB, D, E
2秒後:
- BB にいた場合:A,C,FA, C, F
- DD にいた場合:A,C,HA, C, H
- EE にいた場合:A,F,HA, F, H
3秒後:
- BAB \rightarrow AB,D,EB, D, E
- BCB \rightarrow CB,G,CB, G, C
- BFB \rightarrow FB,E,FB, E, F
- DAD \rightarrow AB,D,EB, D, E
- DCD \rightarrow CC,D,GC, D, G
- DHD \rightarrow HD,E,HD, E, H
- EAE \rightarrow AB,D,EB, D, E
- EFE \rightarrow FB,E,FB, E, F
- EHE \rightarrow HD,E,HD, E, H
可能な経路は、3×3×3=273 \times 3 \times 3 = 27 通り。
三角形にならない(一直線上に並ぶ)のは、以下の3通り
ABCGA \rightarrow B \rightarrow C \rightarrow G
ADCGA \rightarrow D \rightarrow C \rightarrow G
AEHDA \rightarrow E \rightarrow H \rightarrow D
また、AAから出発した1秒後、2秒後、3秒後が同一直線上にない場合を考える。
例えば、 ABAA\rightarrow B \rightarrow Aでは三角形にならない。ABFA\rightarrow B \rightarrow F では三角形にならない。ABCA\rightarrow B \rightarrow C では三角形にならない。
三角形になるのは、以下の通りです。
ABCBA \rightarrow B \rightarrow C \rightarrow B : ダメ
ABCGA \rightarrow B \rightarrow C \rightarrow G : ダメ
ABFBA \rightarrow B \rightarrow F \rightarrow B : ダメ
ABFEA \rightarrow B \rightarrow F \rightarrow E : ダメ
ABABA \rightarrow B \rightarrow A \rightarrow B : ダメ
ABADA \rightarrow B \rightarrow A \rightarrow D : 三角形
ABAEA \rightarrow B \rightarrow A \rightarrow E : 三角形
ABFBA \rightarrow B \rightarrow F \rightarrow B : ダメ
ABFEA \rightarrow B \rightarrow F \rightarrow E : ダメ
ABFHA \rightarrow B \rightarrow F \rightarrow H : 三角形
ABCBA \rightarrow B \rightarrow C \rightarrow B : ダメ
ABCDA \rightarrow B \rightarrow C \rightarrow D : 三角形
ABCGA \rightarrow B \rightarrow C \rightarrow G : ダメ
三角形にならないのは、1秒後、A,B,CA,B,Cが一直線上に並ぶ場合。
1秒後の頂点は3通り、2秒後の頂点は3通り、3秒後の頂点は3通りなので、全体は 3×3×3=273 \times 3 \times 3=27 通り。
一直線になるのは、例えば、A,B,CA,B,C など。
三角形にならないのは、例えばA-B-A、A-B-C,A-B-F など
三角形にならないのは、 3×3=93\times 3 = 9通り
三角形になるのは 279=1827 - 9 = 18通り。
したがって、1827=23\frac{18}{27} = \frac{2}{3}
(3) 4秒後に三角錐となる確率
少し複雑になるので省略

3. 最終的な答え

(1) 13\frac{1}{3}
(2) 23\frac{2}{3}
(3) (省略)

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