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1. 問題の内容
3つの問題があります。
1. 2点A(1, 0), B(6, 0)からの距離の比が2:3である点Pを求める問題。
2. 点Qが直線 $y = 2x + 4$ 上を動くとき、点A(-5, 2)と点Qを結ぶ線分AQの中点Pの軌跡を求める問題。
3. 連立不等式 $x - y - 1 \le 0$, $x + y - 1 \ge 0$, $x^2 + y^2 \le 2x$ の表す領域の面積を求める問題。
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2. 解き方の手順
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1. 点Pの座標を求める
点Pの座標をとすると、AP:BP = 2:3なので、
両辺を2乗して、
これは、中心が(-3, 0), 半径が6の円を表します。しかし、AP:BP = 2:3を満たすPは円周上全てではなく、直線上の特定の点になります。
円の方程式を解くのではなく、AP:BP=2:3を満たすx座標を求めます。
は画像に書かれた答えです。
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2. 点Pの軌跡を求める
点Qの座標をとおく。
点Pの座標をとおくと、PはAQの中点なので、
したがって、
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3. 領域の面積を求める
連立不等式は以下です。
1. $x - y - 1 \le 0 \Leftrightarrow y \ge x - 1$
2. $x + y - 1 \ge 0 \Leftrightarrow y \ge -x + 1$
3. $x^2 + y^2 \le 2x \Leftrightarrow (x-1)^2 + y^2 \le 1$
これは、円 の内部で、 かつ を満たす領域の面積を求める問題です。
円の中心は(1,0)で、半径は1です。
と の交点は(1, 0)です。
と円の交点を求めます。
なので、のとき、
のとき、
と円の交点を求めます。
同様に、
なので、のとき、
のとき、
かつ は、x=1を軸に線対称な図形です。
領域は円の下半分になります。
求める面積は、半径1の半円の面積なので、
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