2直線 $y = -x + 6$ と $y = (2 + \sqrt{3})x - 2$ のなす角 $\theta$ を求める問題です。ただし、$0 < \theta < \frac{\pi}{2}$ とします。

幾何学直線のなす角三角関数tan有理化
2025/5/19

1. 問題の内容

2直線 y=x+6y = -x + 6y=(2+3)x2y = (2 + \sqrt{3})x - 2 のなす角 θ\theta を求める問題です。ただし、0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2} とします。

2. 解き方の手順

2直線のなす角を求めるには、それぞれの直線の傾きからtanの加法定理を利用します。
* 直線 y=x+6y = -x + 6 の傾きを m1m_1 とすると、m1=1m_1 = -1 です。
* 直線 y=(2+3)x2y = (2 + \sqrt{3})x - 2 の傾きを m2m_2 とすると、m2=2+3m_2 = 2 + \sqrt{3} です。
これらの傾きを持つ直線のなす角を θ\theta とすると、以下の公式が成り立ちます。
tanθ=m2m11+m1m2\tan \theta = \left| \frac{m_2 - m_1}{1 + m_1 m_2} \right|
この公式に m1m_1m2m_2 の値を代入します。
tanθ=(2+3)(1)1+(1)(2+3)=3+3123=3+313\tan \theta = \left| \frac{(2 + \sqrt{3}) - (-1)}{1 + (-1)(2 + \sqrt{3})} \right| = \left| \frac{3 + \sqrt{3}}{1 - 2 - \sqrt{3}} \right| = \left| \frac{3 + \sqrt{3}}{-1 - \sqrt{3}} \right|
絶対値の中身を整理するために、分子と分母に 1-1 を掛けて分母を正にします。
tanθ=331+3=(3+3)1+3=3+31+3\tan \theta = \left| \frac{-3 - \sqrt{3}}{1 + \sqrt{3}} \right| = \left| \frac{-(3 + \sqrt{3})}{1 + \sqrt{3}} \right| = \left| \frac{3 + \sqrt{3}}{1 + \sqrt{3}} \right|
分母の有理化を行います。
tanθ=3+31+3=(3+3)(13)(1+3)(13)=333+3313=232=3\tan \theta = \frac{3 + \sqrt{3}}{1 + \sqrt{3}} = \frac{(3 + \sqrt{3})(1 - \sqrt{3})}{(1 + \sqrt{3})(1 - \sqrt{3})} = \frac{3 - 3\sqrt{3} + \sqrt{3} - 3}{1 - 3} = \frac{-2\sqrt{3}}{-2} = \sqrt{3}
したがって、tanθ=3\tan \theta = \sqrt{3} となります。
0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2} より、θ=π3\theta = \frac{\pi}{3} となります。

3. 最終的な答え

θ=π3\theta = \frac{\pi}{3}

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