円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB=2, BC=4, CD=3, DA=2$であるとき、以下の値を求める。 (1) 対角線ACの長さ (2) 四角形ABCDの面積S

幾何学四角形内接余弦定理面積
2025/5/19

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=2,BC=4,CD=3,DA=2AB=2, BC=4, CD=3, DA=2であるとき、以下の値を求める。
(1) 対角線ACの長さ
(2) 四角形ABCDの面積S

2. 解き方の手順

(1) 対角線ACの長さを求める。
余弦定理を三角形ABCと三角形ADCに適用する。
ABC=θ\angle ABC = \thetaとすると、円に内接する四角形の性質よりADC=180θ\angle ADC = 180^\circ - \thetaである。
三角形ABCにおいて、
AC2=AB2+BC22ABBCcosθ=22+42224cosθ=4+1616cosθ=2016cosθAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos\theta = 2^2 + 4^2 - 2 \cdot 2 \cdot 4 \cdot \cos\theta = 4 + 16 - 16\cos\theta = 20 - 16\cos\theta
三角形ADCにおいて、
AC2=AD2+DC22ADDCcos(180θ)=22+32223cos(180θ)=4+9+12cosθ=13+12cosθAC^2 = AD^2 + DC^2 - 2 \cdot AD \cdot DC \cdot \cos(180^\circ - \theta) = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot \cos(180^\circ - \theta) = 4 + 9 + 12\cos\theta = 13 + 12\cos\theta
したがって、
2016cosθ=13+12cosθ20 - 16\cos\theta = 13 + 12\cos\theta
28cosθ=728\cos\theta = 7
cosθ=14\cos\theta = \frac{1}{4}
これをAC2AC^2の式に代入する。
AC2=201614=204=16AC^2 = 20 - 16\cdot\frac{1}{4} = 20 - 4 = 16
AC=16=4AC = \sqrt{16} = 4
(2) 四角形ABCDの面積Sを求める。
三角形ABCの面積をS1S_1、三角形ADCの面積をS2S_2とすると、
S=S1+S2S = S_1 + S_2
S1=12ABBCsinθ=1224sinθ=4sinθS_1 = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC \cdot \sin\theta = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 4 \cdot \sin\theta = 4\sin\theta
S2=12ADDCsin(180θ)=1223sinθ=3sinθS_2 = \frac{1}{2} \cdot AD \cdot DC \cdot \sin(180^\circ - \theta) = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 3 \cdot \sin\theta = 3\sin\theta
sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1より、
sin2θ=1cos2θ=1(14)2=1116=1516\sin^2\theta = 1 - \cos^2\theta = 1 - \left(\frac{1}{4}\right)^2 = 1 - \frac{1}{16} = \frac{15}{16}
sinθ=1516=154\sin\theta = \sqrt{\frac{15}{16}} = \frac{\sqrt{15}}{4}
S=S1+S2=4sinθ+3sinθ=7sinθ=7154=7154S = S_1 + S_2 = 4\sin\theta + 3\sin\theta = 7\sin\theta = 7 \cdot \frac{\sqrt{15}}{4} = \frac{7\sqrt{15}}{4}

3. 最終的な答え

(1) 対角線ACの長さは4
(2) 四角形ABCDの面積Sは7154\frac{7\sqrt{15}}{4}

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