円Oにおいて、直線ATは点Aにおける円の接線である。弧ABと弧BCの長さが等しいとき、角$\theta$の大きさを求めよ。ただし、$\angle DCA = 103^\circ$, $\angle CBD = 41^\circ$である。

幾何学接線円周角の定理角度
2025/5/19

1. 問題の内容

円Oにおいて、直線ATは点Aにおける円の接線である。弧ABと弧BCの長さが等しいとき、角θ\thetaの大きさを求めよ。ただし、DCA=103\angle DCA = 103^\circ, CBD=41\angle CBD = 41^\circである。

2. 解き方の手順

(1) 円周角の定理より、弧ABに対する円周角は等しいので、BCA=BDA\angle BCA = \angle BDAである。
同様に、弧BCに対する円周角は等しいので、BAC=BDC\angle BAC = \angle BDCである。
弧ABと弧BCの長さが等しいので、BCA=BAC\angle BCA = \angle BACである。したがって、BDA=BDC\angle BDA = \angle BDCとなる。
(2) 四角形ABCDは円に内接するので、向かい合う角の和は180180^\circである。よって、DAB+DCB=180\angle DAB + \angle DCB = 180^\circである。
DCB=DCA+ACB=103+ACB\angle DCB = \angle DCA + \angle ACB = 103^\circ + \angle ACBであり、DAB=DAC+CAB\angle DAB = \angle DAC + \angle CABである。
(3) 円の接線ATと弦ABがつくる角θ\thetaは、その弦ABに対する円周角BCA\angle BCAに等しい。よって、θ=BCA\theta = \angle BCAである。
ABC=ABD+DBC=ABD+41\angle ABC = \angle ABD + \angle DBC = \angle ABD + 41^\circとなる。
(4) BCD\triangle BCDにおいて、BCD+CDB+DBC=180\angle BCD + \angle CDB + \angle DBC = 180^\circである。BCD=BCA=BAC\angle BCD = \angle BCA = \angle BACなので、BCA=BAC=θ\angle BCA = \angle BAC = \thetaである。
CDB=BDA+BDC=2BDA\angle CDB = \angle BDA + \angle BDC = 2 \angle BDAである。
BDA=BCA=θ\angle BDA = \angle BCA = \thetaなので、CDB=2θ\angle CDB = 2\thetaである。
したがって、BCD+CDB+DBC=θ+2θ+41=180\angle BCD + \angle CDB + \angle DBC = \theta + 2\theta + 41^\circ = 180^\circとなる。
(5) よって、3θ=18041=1393\theta = 180^\circ - 41^\circ = 139^\circとなるので、θ=1393\theta = \frac{139}{3}は整数ではない。
考え方を変える。
ABC+ADC=180\angle ABC + \angle ADC = 180^\circである。
ADC=ADB+BDC\angle ADC = \angle ADB + \angle BDCであり、ADB=θ\angle ADB = \thetaBDC=θ\angle BDC = \thetaなので、ADC=2θ\angle ADC = 2\thetaとなる。
DCB=103\angle DCB = 103^\circであり、ABC=180103=77\angle ABC = 180^\circ - 103^\circ = 77^\circとなる。
CBD=41\angle CBD = 41^\circなので、ABD=7741=36\angle ABD = 77^\circ - 41^\circ = 36^\circとなる。
TAB=BCA=θ\angle TAB = \angle BCA = \thetaなので、ABD=θ=36\angle ABD = \theta = 36^\circとなる。

3. 最終的な答え

θ=36\theta = 36^\circ

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