あるクラスの生徒5人の数学の小テストの結果(x点)と理科の小テストの結果(y点)が与えられています。このデータから相関係数を求めます。

確率論・統計学相関係数統計データの分析分散標準偏差共分散
2025/5/19
## 解答

1. 問題の内容

あるクラスの生徒5人の数学の小テストの結果(x点)と理科の小テストの結果(y点)が与えられています。このデータから相関係数を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられたデータから表を完成させます。
(1) 平均値を計算します。
xx の平均値: (6+5+6+7+6)/5=6(6+5+6+7+6)/5 = 6
yy の平均値: (4+1+7+10+3)/5=5(4+1+7+10+3)/5 = 5
(2) 各データの偏差(各データから平均値を引いた値)を計算します。
(3) 偏差の2乗を計算します。
(4) xxの偏差とyyの偏差の積を計算します。
以下の表を埋めます。
| 生徒 | xx | xxの偏差 | (xxの偏差)2^2 | yy | yyの偏差 | (yyの偏差)2^2 | 偏差の積 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| a | 6 | 0 | 0 | 4 | -1 | 1 | 0 |
| b | 5 | -1 | 1 | 1 | -4 | 16 | 4 |
| c | 6 | 0 | 0 | 7 | 2 | 4 | 0 |
| d | 7 | 1 | 1 | 10 | 5 | 25 | 5 |
| e | 6 | 0 | 0 | 3 | -2 | 4 | 0 |
| | | | | | | | |
| 平均値 | | | | | | | |
| | 6 | | | 5 | | | |
(5) xxの標準偏差、 yyの標準偏差を計算します。
xx の分散: (0+1+0+1+0)/5=2/5=0.4(0+1+0+1+0)/5 = 2/5 = 0.4
xx の標準偏差: 0.40.63\sqrt{0.4} \approx 0.63
yy の分散: (1+16+4+25+4)/5=50/5=10(1+16+4+25+4)/5 = 50/5 = 10
yy の標準偏差: 103.16\sqrt{10} \approx 3.16
(6) 共分散を計算します。
共分散: (0+4+0+5+0)/5=9/5=1.8(0+4+0+5+0)/5 = 9/5 = 1.8
(7) 相関係数を計算します。
相関係数 rrは以下の式で求められます。
r=共分散xの標準偏差×yの標準偏差r = \frac{共分散}{xの標準偏差 \times yの標準偏差}
r=1.80.4×10=1.84=1.82=0.9r = \frac{1.8}{\sqrt{0.4} \times \sqrt{10}} = \frac{1.8}{\sqrt{4}} = \frac{1.8}{2} = 0.9

3. 最終的な答え

相関係数: 0.9

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