与えられた不等式 $2\sqrt{\sqrt{16-x}-3} < x+2$ を解く。

代数学不等式根号二次方程式代数
2025/5/19

1. 問題の内容

与えられた不等式 216x3<x+22\sqrt{\sqrt{16-x}-3} < x+2 を解く。

2. 解き方の手順

まず、根号の中身が正である条件を求める。
16x0\sqrt{16-x} \ge 0 より 16x016-x \ge 0 なので x16x \le 16
16x30\sqrt{16-x}-3 \ge 0 より 16x3\sqrt{16-x} \ge 3。両辺を2乗して 16x916-x \ge 9。よって x7x \le 7
さらに、x+2x+2 が正である必要がある(なぜなら、左辺は常に非負だから)。つまり x+2>0x+2 > 0 なので x>2x > -2
したがって、2<x7-2 < x \le 7 が必要条件となる。
次に、不等式を解く。
216x3<x+22\sqrt{\sqrt{16-x}-3} < x+2 の両辺を2乗する。
4(16x3)<(x+2)24(\sqrt{16-x}-3) < (x+2)^2
416x12<x2+4x+44\sqrt{16-x}-12 < x^2 + 4x + 4
416x<x2+4x+164\sqrt{16-x} < x^2 + 4x + 16
両辺を2乗しても良いが、一旦 xx の値を仮定して評価してみる。x=0x=0のとき、左辺は416=164\sqrt{16}=16、右辺は1616となり、等号が成立する。xxを少し大きくすると、16x16-xのルートは小さくなる一方で、x2+4x+16x^2+4x+16は大きくなるため、この不等式は成立しなくなる。
一方、xxが負のとき、左辺は大きくなり、右辺は小さくなる可能性がある。
416x<x2+4x+164\sqrt{16-x} < x^2+4x+16を解くため、再度両辺を2乗する。
16(16x)<(x2+4x+16)216(16-x) < (x^2+4x+16)^2
25616x<x4+8x3+48x2+128x+256256 - 16x < x^4 + 8x^3 + 48x^2 + 128x + 256
0<x4+8x3+48x2+144x0 < x^4 + 8x^3 + 48x^2 + 144x
0<x(x3+8x2+48x+144)0 < x(x^3 + 8x^2 + 48x + 144)
x=0x=0が1つの解であり、2<x7-2<x\le 7より、x>0x>0となるため、x3+8x2+48x+144>0x^3 + 8x^2 + 48x + 144>0となる必要がある。
ここで、f(x)=x3+8x2+48x+144f(x) = x^3 + 8x^2 + 48x + 144とする。
f(x)=3x2+16x+48f'(x) = 3x^2 + 16x + 48
判別式 D=1624(3)(48)=256576=320<0D = 16^2 - 4(3)(48) = 256 - 576 = -320 < 0であるから、f(x)>0f'(x) > 0であり、f(x)f(x)は単調増加である。
f(3)=27+8(9)+48(3)+144=27+72144+144=45>0f(-3) = -27 + 8(9) + 48(-3) + 144 = -27 + 72 - 144 + 144 = 45 > 0
f(4)=64+8(16)+48(4)+144=64+128192+144=16>0f(-4) = -64 + 8(16) + 48(-4) + 144 = -64 + 128 - 192 + 144 = 16 > 0
f(5)=125+8(25)+48(5)+144=125+200240+144=21<0f(-5) = -125 + 8(25) + 48(-5) + 144 = -125 + 200 - 240 + 144 = -21 < 0
f(6)=216+8(36)+48(6)+144=216+288288+144=72<0f(-6) = -216 + 8(36) + 48(-6) + 144 = -216 + 288 - 288 + 144 = -72 < 0
2<x7-2<x \le 7より、x>0x>0となるため、x(x3+8x2+48x+144)>0x(x^3 + 8x^2 + 48x + 144) > 0となる。
つまり、x(0,7]x \in (0, 7]が解の候補となる。
x=4x=4のとき、21643=212323.463=20.462(0.68)1.36<4+2=62\sqrt{\sqrt{16-4}-3} = 2\sqrt{\sqrt{12}-3} \approx 2\sqrt{3.46 - 3} = 2\sqrt{0.46} \approx 2(0.68) \approx 1.36 < 4+2=6となる。
x=5x=5のとき、21653=211323.323=20.322(0.56)1.12<5+2=72\sqrt{\sqrt{16-5}-3} = 2\sqrt{\sqrt{11}-3} \approx 2\sqrt{3.32 - 3} = 2\sqrt{0.32} \approx 2(0.56) \approx 1.12 < 5+2=7となる。
x=6x=6のとき、21663=210323.163=20.16=2(0.4)=0.8<6+2=82\sqrt{\sqrt{16-6}-3} = 2\sqrt{\sqrt{10}-3} \approx 2\sqrt{3.16 - 3} = 2\sqrt{0.16} = 2(0.4) = 0.8 < 6+2=8となる。
x=7x=7のとき、21673=293=233=0<7+2=92\sqrt{\sqrt{16-7}-3} = 2\sqrt{\sqrt{9}-3} = 2\sqrt{3-3} = 0 < 7+2=9となる。
x=0x=0のとき、2163=243=2<0+2=22\sqrt{\sqrt{16}-3} = 2\sqrt{4-3} = 2 < 0+2 = 2となり、等号が成立する。216x3<x+22 \sqrt{\sqrt{16 - x} - 3} < x + 2なので、 xx00より大きくなる必要があり、0<x70 < x \le 7

3. 最終的な答え

0<x70 < x \le 7

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