円筒容器の上端近くで、振動数 $500 \text{ Hz}$ の音叉を鳴らしながら水面の位置を変えたところ、上端から水面までの距離 $L_1 = 16.4 \text{ cm}$、 $L_2 = 50.2 \text{ cm}$ のときに共鳴が起こった。 (1) 次に共鳴が起こるときの水面までの距離を求めよ。 (2) 音の速さを求めよ。 (3) 開口端補正を求めよ。

応用数学波動音響共鳴物理
2025/5/19

1. 問題の内容

円筒容器の上端近くで、振動数 500 Hz500 \text{ Hz} の音叉を鳴らしながら水面の位置を変えたところ、上端から水面までの距離 L1=16.4 cmL_1 = 16.4 \text{ cm}L2=50.2 cmL_2 = 50.2 \text{ cm} のときに共鳴が起こった。
(1) 次に共鳴が起こるときの水面までの距離を求めよ。
(2) 音の速さを求めよ。
(3) 開口端補正を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 気柱の共鳴において、共鳴が起こる時の気柱の長さは、波長の14\frac{1}{4}34\frac{3}{4}54\frac{5}{4}、...倍となる。
したがって、共鳴が起こる時の気柱の長さの間隔は λ2\frac{\lambda}{2} である。
L2L1=50.2 cm16.4 cm=33.8 cmL_2 - L_1 = 50.2 \text{ cm} - 16.4 \text{ cm} = 33.8 \text{ cm}λ2\frac{\lambda}{2} に相当する。
したがって、次の共鳴が起こる時の水面までの距離 L3L_3 は、L2+λ2L_2 + \frac{\lambda}{2} で求められる。
L3=L2+(L2L1)=50.2 cm+33.8 cm=84.0 cmL_3 = L_2 + (L_2 - L_1) = 50.2 \text{ cm} + 33.8 \text{ cm} = 84.0 \text{ cm}
(2) 音速 vv は、波長 λ\lambda と振動数 ff の積で表される。
λ=2(L2L1)=2×33.8 cm=67.6 cm=0.676 m\lambda = 2 (L_2 - L_1) = 2 \times 33.8 \text{ cm} = 67.6 \text{ cm} = 0.676 \text{ m}
v=fλ=500 Hz×0.676 m=338 m/sv = f \lambda = 500 \text{ Hz} \times 0.676 \text{ m} = 338 \text{ m/s}
(3) 開口端補正 ee は、L1=λ4eL_1 = \frac{\lambda}{4} - e および L2=3λ4eL_2 = \frac{3\lambda}{4} - e を満たす。
L1+e=λ4L_1 + e = \frac{\lambda}{4}
L2+e=3λ4L_2 + e = \frac{3\lambda}{4}
2(L1+e)=λ22(L_1 + e) = \frac{\lambda}{2}
L2L1=3λ4e(λ4e)=λ2L_2 - L_1 = \frac{3\lambda}{4} - e - (\frac{\lambda}{4} - e) = \frac{\lambda}{2}
L1=λ4e=0.6764e=0.169eL_1 = \frac{\lambda}{4} - e = \frac{0.676}{4} - e = 0.169 - e
e=0.169 mL1=16.9 cm16.4 cm=0.5 cme = 0.169 \text{ m} - L_1 = 16.9 \text{ cm} - 16.4 \text{ cm} = 0.5 \text{ cm}

3. 最終的な答え

(1) 次に共鳴が起こるときの水面までの距離: 84.0 cm84.0 \text{ cm}
(2) 音の速さ: 338 m/s338 \text{ m/s}
(3) 開口端補正: 0.5 cm0.5 \text{ cm}

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