定義域が $x>0$ である総可変費用関数が $C(x) = \frac{1}{8}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + \frac{19}{2}x$ で与えられているとき、$x > \frac{39}{16}$ ならば限界費用が平均可変費用を上回ることを示す。

応用数学経済学微分費用関数限界費用平均可変費用不等式
2025/6/5

1. 問題の内容

定義域が x>0x>0 である総可変費用関数が C(x)=18x332x2+192xC(x) = \frac{1}{8}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + \frac{19}{2}x で与えられているとき、x>3916x > \frac{39}{16} ならば限界費用が平均可変費用を上回ることを示す。

2. 解き方の手順

まず、平均可変費用 (AVC) と限界費用 (MC) を求める。
平均可変費用 (AVC) は、総可変費用を生産量 xx で割ったものである。
AVC(x)=C(x)x=18x232x+192AVC(x) = \frac{C(x)}{x} = \frac{1}{8}x^2 - \frac{3}{2}x + \frac{19}{2}
限界費用 (MC) は、総可変費用を xx で微分したものである。
MC(x)=dC(x)dx=38x23x+192MC(x) = \frac{dC(x)}{dx} = \frac{3}{8}x^2 - 3x + \frac{19}{2}
次に、限界費用が平均可変費用を上回る条件を求める。つまり、MC(x)>AVC(x)MC(x) > AVC(x) を満たす xx の範囲を求める。
38x23x+192>18x232x+192\frac{3}{8}x^2 - 3x + \frac{19}{2} > \frac{1}{8}x^2 - \frac{3}{2}x + \frac{19}{2}
38x23x+192(18x232x+192)>0\frac{3}{8}x^2 - 3x + \frac{19}{2} - (\frac{1}{8}x^2 - \frac{3}{2}x + \frac{19}{2}) > 0
38x218x23x+32x>0\frac{3}{8}x^2 - \frac{1}{8}x^2 - 3x + \frac{3}{2}x > 0
28x232x>0\frac{2}{8}x^2 - \frac{3}{2}x > 0
14x232x>0\frac{1}{4}x^2 - \frac{3}{2}x > 0
x(14x32)>0x(\frac{1}{4}x - \frac{3}{2}) > 0
x>0x > 0 という条件があるので、14x32>0\frac{1}{4}x - \frac{3}{2} > 0 を解く。
14x>32\frac{1}{4}x > \frac{3}{2}
x>32×4x > \frac{3}{2} \times 4
x>6x > 6
テキストに書かれているx>3916x>\frac{39}{16}は正しくない。
正しくはx>6x>6

3. 最終的な答え

限界費用が平均可変費用を上回るのは、x>6x > 6 のときである。
テキストにあるx>3916x>\frac{39}{16}は誤り。

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