関数 $f(\theta) = -(\cos\theta)^2 - \sin\theta + 2$ の $-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2}$ における最小値と最大値を求め、それぞれのときの$\theta$の値を求める問題です。

解析学三角関数最大値最小値関数の最大最小微分
2025/5/19

1. 問題の内容

関数 f(θ)=(cosθ)2sinθ+2f(\theta) = -(\cos\theta)^2 - \sin\theta + 2π2θπ2-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2} における最小値と最大値を求め、それぞれのときのθ\thetaの値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、(cosθ)2(\cos\theta)^21(sinθ)21-(\sin\theta)^2 で置き換えることで、f(θ)f(\theta)sinθ\sin\thetaの関数として表します。
f(θ)=(1(sinθ)2)sinθ+2=(sinθ)2sinθ+1f(\theta) = -(1-(\sin\theta)^2) - \sin\theta + 2 = (\sin\theta)^2 - \sin\theta + 1
ここで、t=sinθt = \sin\theta とおくと、π2θπ2-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2} より 1t1-1 \le t \le 1です。
g(t)=t2t+1g(t) = t^2 - t + 1 とおくと、g(t)g(t)1t1-1 \le t \le 1における最大値、最小値を求める問題に帰着します。
g(t)g(t)を平方完成すると、g(t)=(t12)2+34g(t) = (t - \frac{1}{2})^2 + \frac{3}{4} となります。
g(t)g(t)は、t=12t = \frac{1}{2}で最小値34\frac{3}{4}をとります。また、t=1t = -1で最大値(1)2(1)+1=1+1+1=3(-1)^2 - (-1) + 1 = 1 + 1 + 1 = 3をとります。
よって、
t=12t = \frac{1}{2} のとき、sinθ=12\sin\theta = \frac{1}{2}より、θ=π6\theta = \frac{\pi}{6} で最小値 f(π6)=34f(\frac{\pi}{6}) = \frac{3}{4}をとります。
t=1t = -1 のとき、sinθ=1\sin\theta = -1より、θ=π2\theta = -\frac{\pi}{2} で最大値 f(π2)=3f(-\frac{\pi}{2}) = 3をとります。

3. 最終的な答え

θ=π6\theta = \frac{\pi}{6} で最小値 34\frac{3}{4} をとり、
θ=π2\theta = -\frac{\pi}{2} で最大値 33 をとる。

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