問題文は「内分点、外分点の公式と証明」と書かれています。つまり、線分の内分点と外分点の座標を求める公式を導き、それを証明せよ、ということです。

幾何学内分点外分点線分座標
2025/5/19

1. 問題の内容

問題文は「内分点、外分点の公式と証明」と書かれています。つまり、線分の内分点と外分点の座標を求める公式を導き、それを証明せよ、ということです。

2. 解き方の手順

まずは、数直線上の2点 A(a)A(a)B(b)B(b)m:nm:n に内分する点 PP の座標 pp を求めます。
内分点 PP は線分 ABAB 上にあり、AP:PB=m:nAP:PB = m:n を満たします。したがって、
AP=paAP = p - a
PB=bpPB = b - p
よって、pa:bp=m:np - a : b - p = m : n が成り立ちます。比の性質より、n(pa)=m(bp)n(p - a) = m(b - p) となり、これを pp について解きます。
npna=mbmpnp - na = mb - mp
np+mp=mb+nanp + mp = mb + na
(n+m)p=mb+na(n + m)p = mb + na
p=mb+nam+n=na+mbm+np = \frac{mb + na}{m + n} = \frac{na + mb}{m + n}
したがって、内分点 PP の座標 pp
p=na+mbm+np = \frac{na + mb}{m + n}
次に、2点 A(a)A(a)B(b)B(b)m:nm:n に外分する点 QQ の座標 qq を求めます。ただし、mnm \ne n とします。
外分点 QQ は線分 ABAB の延長上にあり、AQ:QB=m:nAQ:QB = m:n を満たします。
AQ=qaAQ = |q - a|
QB=qbQB = |q - b|
外分には、点Bの先に外分点がある場合と、点Aの先に外分点がある場合の二通りがあります。
ここでは点Bの先に外分点がある場合について考えます(点Aの先に外分点がある場合も同様に議論できます)。
点Bの先に外分点がある場合、q>b>aq > b > a または a>b>qa > b > q となります。
この場合、AQ=qaAQ = q - aQB=qbQB = q - b となり、qa:qb=m:nq - a : q - b = m : n が成り立ちます。
比の性質より、n(qa)=m(qb)n(q - a) = m(q - b) となり、これを qq について解きます。
nqna=mqmbnq - na = mq - mb
nqmq=nambnq - mq = na - mb
(nm)q=namb(n - m)q = na - mb
q=nambnm=mb+nam+nq = \frac{na - mb}{n - m} = \frac{-mb + na}{-m + n}
したがって、外分点 QQ の座標 qq
q=mb+nam+nq = \frac{-mb + na}{-m + n}

3. 最終的な答え

内分点の座標:na+mbm+n\frac{na + mb}{m + n}
外分点の座標:mb+nam+n\frac{-mb + na}{-m + n}

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