問題は、例25の(1)が成り立つことを、以下の二つの場合に数直線を用いて確認することです。 (1) $a < 0$, $b < 0$ (2) $a < 0$, $b > 0$ ここでは、例25の(1)が何かを仮定する必要があります。教科書的に、例25の(1)は $|a+b| \le |a| + |b|$ を意味すると仮定します。 これは三角不等式と呼ばれるものです。

代数学絶対値不等式三角不等式数直線場合分け
2025/5/20

1. 問題の内容

問題は、例25の(1)が成り立つことを、以下の二つの場合に数直線を用いて確認することです。
(1) a<0a < 0, b<0b < 0
(2) a<0a < 0, b>0b > 0
ここでは、例25の(1)が何かを仮定する必要があります。教科書的に、例25の(1)は a+ba+b|a+b| \le |a| + |b| を意味すると仮定します。 これは三角不等式と呼ばれるものです。

2. 解き方の手順

(1) a<0a < 0, b<0b < 0 の場合
このとき、a+b<0a+b < 0 なので、a+b=(a+b)=ab|a+b| = -(a+b) = -a - b です。
また、a=a|a| = -a であり、b=b|b| = -b なので、a+b=ab|a| + |b| = -a - b です。
したがって、a+b=a+b|a+b| = |a| + |b| が成り立ち、a+ba+b|a+b| \le |a| + |b| も成り立ちます。
数直線で考えると、aabb は共に原点より左にあります。a+ba+b も原点より左にあり、その絶対値は a|a|b|b| の絶対値の和に等しいです。
(2) a<0a < 0, b>0b > 0 の場合
このとき、a+ba+b の符号は、a|a|b|b| の大小関係によって変わります。
(i) a>b|a| > |b| のとき、a+b<0a+b < 0 なので、a+b=(a+b)=ab|a+b| = -(a+b) = -a - b です。
また、a=a|a| = -a であり、b=b|b| = b なので、a+b=a+b|a| + |b| = -a + b です。
このとき、a+b(a+b)=(ab)(a+b)=2b<0|a+b| - (|a| + |b|) = (-a-b) - (-a+b) = -2b < 0 となるので、a+b<a+b|a+b| < |a| + |b| が成り立ちます。
(ii) a<b|a| < |b| のとき、a+b>0a+b > 0 なので、a+b=a+b|a+b| = a+b です。
また、a=a|a| = -a であり、b=b|b| = b なので、a+b=a+b|a| + |b| = -a + b です。
このとき、a+b(a+b)=(a+b)(a+b)=2a<0|a+b| - (|a| + |b|) = (a+b) - (-a+b) = 2a < 0 となるので、a+b<a+b|a+b| < |a| + |b| が成り立ちます。
(iii) a=b|a| = |b| のとき、a+b=0a+b = 0 なので、a+b=0|a+b| = 0 です。
また、a=b=a=b|a| = |b| = -a = b なので、a+b=a+b=2b>0|a| + |b| = -a + b = 2b > 0 です。
このとき、a+b<a+b|a+b| < |a| + |b| が成り立ちます。
いずれの場合も、a+ba+b|a+b| \le |a| + |b| が成り立ちます。
数直線で考えると、aa は原点より左にあり、bb は原点より右にあります。a+ba+b は、aabb の位置関係によって原点の左右どちらにあるかが決まりますが、常に a+b|a+b|a|a|b|b| の和より小さくなることがわかります。

3. 最終的な答え

(1) a<0a < 0, b<0b < 0 の場合、a+b=a+b|a+b| = |a| + |b| が成り立ち、a+ba+b|a+b| \le |a| + |b| も成り立つ。
(2) a<0a < 0, b>0b > 0 の場合、a+ba+b|a+b| \le |a| + |b| が成り立つ。

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