一辺の長さが10の正三角形 $ABC$ がある。点 $A$ を通る円が辺 $BC$ (端点を除く)と点 $X$ で接し、辺 $AB$, $AC$ とそれぞれ点 $D$, $E$ で交わっている。$BX > CX$ であり、$AD + AE = 13$ が成り立つとき、線分 $BX$ の長さを求める。

幾何学方べきの定理接線正三角形二次方程式
2025/5/20

1. 問題の内容

一辺の長さが10の正三角形 ABCABC がある。点 AA を通る円が辺 BCBC (端点を除く)と点 XX で接し、辺 ABAB, ACAC とそれぞれ点 DD, EE で交わっている。BX>CXBX > CX であり、AD+AE=13AD + AE = 13 が成り立つとき、線分 BXBX の長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、AD=xAD = x とおくと、AE=13xAE = 13 - x となる。方べきの定理より、ADAB=AX2AD \cdot AB = AX^2 かつ AEAC=AX2AE \cdot AC = AX^2 が成り立つ。
したがって、ADAB=AEACAD \cdot AB = AE \cdot AC である。AB=AC=10AB = AC = 10 より、10x=10(13x)10x = 10(13-x)となり、x=13xx = 13-x が導かれる。しかし、これは x=6.5x = 6.5 を意味し、AD+AE=13AD + AE = 13 という条件のみからでは、AD,AEAD, AE それぞれの長さは一意に定まらないことを意味する。
円が BCBC と点 XX で接するので、BX2=BDBABX^2 = BD \cdot BA が成り立つ。BD=BAAD=10xBD = BA - AD = 10 - x なので、BX2=(10x)10BX^2 = (10 - x) \cdot 10 である。
同様に、CX2=CECACX^2 = CE \cdot CA が成り立つ。CE=CAAE=10(13x)=x3CE = CA - AE = 10 - (13 - x) = x - 3 なので、CX2=(x3)10CX^2 = (x - 3) \cdot 10 である。
BC=BX+CX=10BC = BX + CX = 10 より、CX=10BXCX = 10 - BX であるから、(10BX)2=10(x3)(10 - BX)^2 = 10(x - 3) が成り立つ。
ここで、BX=tBX = t とおくと、t2=10(10x)t^2 = 10(10 - x) および (10t)2=10(x3)(10 - t)^2 = 10(x - 3) が成り立つ。
よって、t2=10010xt^2 = 100 - 10x かつ 10020t+t2=10x30100 - 20t + t^2 = 10x - 30 である。
これらの式を足し合わせると、
2t220t+100=702t^2 - 20t + 100 = 70 となり、2t220t+30=02t^2 - 20t + 30 = 0 が得られる。
t210t+15=0t^2 - 10t + 15 = 0 を解くと、t=10±100602=10±402=10±2102=5±10t = \frac{10 \pm \sqrt{100 - 60}}{2} = \frac{10 \pm \sqrt{40}}{2} = \frac{10 \pm 2\sqrt{10}}{2} = 5 \pm \sqrt{10} である。
BX>CXBX > CX より、BX>5BX > 5 なので、BX=5+10BX = 5 + \sqrt{10} である。

3. 最終的な答え

BX=5+10BX = 5 + \sqrt{10}

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