正八面体の1辺の長さを a とする。正八面体の各面の重心を結んでできる正八面体は、もとの正八面体と相似であり、相似比は 1:3 である。 なぜなら、正三角形の重心は、中線を 2:1 に内分する点だからである。 したがって、新しい正八面体の1辺の長さは 3a である。 2つの正八面体の体積比は、相似比の3乗に等しい。
もとの正八面体の体積を V 、内側の正八面体の体積を V′ とすると、 V′=271V V=27×8=216 正八面体は、正四角錐2つを底面で貼り合わせた形をしている。
正四角錐の底面は正方形で、対角線の長さは正八面体の1辺の長さ a に等しい。 したがって、底面積は 21a2 である。 正四角錐の高さは 2a である。 したがって、正四角錐の体積は
31×21a2×2a=62a3 正八面体の体積は、この2倍であるから、
V=2×62a3=32a3=62a3 62a3=216 a3=2216×6=21296=6482 a=36482=6332=6×261×331 しかし、より簡単な解法がある。内側の正八面体も元の正八面体と相似であるから、体積比は相似比の3乗に等しい。
内側の正八面体の1辺の長さを x とすると、元の正八面体の1辺の長さは 3x となる。 正八面体の体積は V=32a3 で与えられる。ただし、a は正八面体の1辺の長さである。 内側の正八面体の体積は V′=32x3=8 である。 したがって、x3=224=122 となる。 元の正八面体の1辺の長さ a は 3x であるから、a=3x である。 a3=(3x)3=27x3=27×122=3242 a=33242=33122=3324×62 正八面体の各面の重心を結んでできる正八面体の体積は、もとの正八面体の体積の 271 倍である。 一方、正八面体の各面の重心を結んでできる立体は、正方形を底面とする四角錐が6個集まってできた立体であり、正八面体ではない。正八面体を構成する正三角形の重心を頂点とする正八面体が、もとの正八面体の中に構成される。この時の相似比は 1/3 であり、体積比は 1/27 である。したがって、内側の正八面体の体積が8のとき、元の正八面体の体積は 8×27=216 である。 正八面体の1辺を a とすると、体積は 32a3 であるから、 32a3=216 a3=23×216=2648=3242 a=33242=63242×2=6209952=33122=6618 別の考え方として、a=k62 とすると、 k=3312