$a > 0$, $b > 0$ の双曲線 $\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1$ 上の点 $P(p, q)$ を $x > 0$ の部分にとる。このとき、 $b^2 p^2 - a^2 q^2 = a^2 b^2 > 0$ したがって $bp - aq > 0$ かつ $bp + aq > 0$ である 「なぜですか?」という問いです。

幾何学双曲線代数座標因数分解
2025/5/21

1. 問題の内容

a>0a > 0, b>0b > 0 の双曲線 x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1 上の点 P(p,q)P(p, q)x>0x > 0 の部分にとる。このとき、
b2p2a2q2=a2b2>0b^2 p^2 - a^2 q^2 = a^2 b^2 > 0
したがって
bpaq>0bp - aq > 0 かつ bp+aq>0bp + aq > 0 である
「なぜですか?」という問いです。

2. 解き方の手順

まず、点 P(p,q)P(p, q) が双曲線 x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1 上にあることから、
p2a2q2b2=1\frac{p^2}{a^2} - \frac{q^2}{b^2} = 1 が成り立ちます。
この式に a2b2a^2 b^2 を掛けると、
b2p2a2q2=a2b2b^2 p^2 - a^2 q^2 = a^2 b^2
となります。
問題文では a2b2>0a^2 b^2 > 0 と書いてありますが、これは a>0a > 0 かつ b>0b > 0 であることから当然です。
したがって、b2p2a2q2>0b^2 p^2 - a^2 q^2 > 0 が成り立ちます。
これは、(bpaq)(bp+aq)>0 (bp - aq)(bp + aq) > 0 と因数分解できます。
P(p,q)P(p, q)x>0x > 0 の部分にとるので、p>0p > 0 です。
また、b>0b > 0 なので、bp>0bp > 0です。
もし bp+aq<0bp + aq < 0 であれば、aq<bp<0aq < -bp < 0 となり、q<0q < 0です。
このとき、bpaq>0bp - aq > 0 なので、bp>aqbp > aq となります。
aq<0aq < 0なので、bp>aqbp > aqは常に成り立ちます。
bp+aq<0bp + aq < 0のとき、p,qp, qは双曲線x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1の下半分に存在することになります。
ここで、bp+aq>0bp + aq > 0となる理由を考えます。
b2p2a2q2=(bpaq)(bp+aq)=a2b2>0b^2p^2-a^2q^2 = (bp-aq)(bp+aq) = a^2b^2 > 0であることから、bpaq>0bp-aq>0bp+aq>0bp+aq>0は同符号である必要があります。
PPは双曲線のx>0x>0の部分にあるので、bpaq>0bp-aq>0であると仮定します。(qqの値によってはbp<aqbp<aqとなる場合もありますが、いずれにせよ、b2p2a2q2>0b^2p^2-a^2q^2>0なので、bpaqbp-aqbp+aqbp+aqは同符号でなければいけません。)
もし、bp+aq<0bp + aq < 0とすると、bp<aqbp < -aq
ここで、b2p2a2q2=(bpaq)(bp+aq)>0b^2p^2 - a^2q^2 = (bp - aq)(bp + aq) > 0なので、bpaqbp - aqbp+aqbp + aqは同符号なので、bpaq<0bp - aq < 0
bp<aqbp < aqとなるので矛盾します。
したがって、bp+aq>0bp + aq > 0が成り立ちます。

3. 最終的な答え

P(p,q)P(p, q) が双曲線 x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1 上の x>0x > 0 の部分にあることから、b2p2a2q2=a2b2>0b^2 p^2 - a^2 q^2 = a^2 b^2 > 0 が成り立ちます。これは (bpaq)(bp+aq)>0(bp - aq)(bp + aq) > 0 と同値です。bpaq>0bp - aq > 0bp+aq>0bp + aq > 0 は同符号である必要があり、pp が正であることから、bp+aq>0bp + aq > 0 が成り立ちます。

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