問題は、実数 $a$ を用いて与えられた式を簡単にすることです。解答には誤った式変形が含まれており、その誤りを見つけて修正後の式を答える必要があります。問題は2つあり、それぞれ以下の通りです。 (1) $\sqrt{a^2+2a+1}$ (2) $\sqrt{a^4+2a^2+1}$

代数学平方根絶対値式の簡略化実数
2025/5/21

1. 問題の内容

問題は、実数 aa を用いて与えられた式を簡単にすることです。解答には誤った式変形が含まれており、その誤りを見つけて修正後の式を答える必要があります。問題は2つあり、それぞれ以下の通りです。
(1) a2+2a+1\sqrt{a^2+2a+1}
(2) a4+2a2+1\sqrt{a^4+2a^2+1}

2. 解き方の手順

(1) a2+2a+1\sqrt{a^2+2a+1} の解答について
ステップ1: a2+2a+1=(a+1)2\sqrt{a^2+2a+1} = \sqrt{(a+1)^2} (①から②への式変形)
ステップ2: (a+1)2=a+1\sqrt{(a+1)^2} = a+1 (②から③への式変形)
ここで、aa が実数であるという条件だけが与えられているため、a+1a+1 が負の値を取り得ることに注意する必要があります。一般にx2=x\sqrt{x^2} = |x|であるため、(a+1)2\sqrt{(a+1)^2}a+1a+1 ではなく、a+1|a+1| になります。したがって、②から③への式変形が誤りです。
修正後の式は a+1|a+1| になります。
(2) a4+2a2+1\sqrt{a^4+2a^2+1} の解答について
ステップ1: a4+2a2+1=(a2+1)2\sqrt{a^4+2a^2+1} = \sqrt{(a^2+1)^2} (④から⑤への式変形)
ステップ2: (a2+1)2=a2+1\sqrt{(a^2+1)^2} = a^2+1 (⑤から⑥への式変形)
aaは実数なので、a20a^2 \geq 0 です。したがって、a2+11>0a^2 + 1 \geq 1 > 0 であるため、a2+1a^2+1 は常に正です。つまり、(a2+1)2=a2+1=a2+1\sqrt{(a^2+1)^2} = |a^2+1| = a^2+1 となります。したがって、⑤から⑥への式変形は正しいです。
一方、解答(1)と同様に、x2=x\sqrt{x^2} = |x|であるため、(a2+1)2\sqrt{(a^2+1)^2}a2+1a^2+1 ではなく、a2+1|a^2+1| になります。ただ、ここではa2+1a^2+1は常に正なので、(a2+1)2=a2+1=a2+1\sqrt{(a^2+1)^2} = |a^2+1| = a^2+1となり、誤りではありません。
したがって、誤っているのは②から③への式変形であり、正しくは a+1|a+1| となります。

3. 最終的な答え

誤りである式変形はB:②から③への式変形
修正後の式:a+1|a+1|

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