A社とB社の従業員50人ずつの通勤時間の箱ひげ図が与えられています。この図から読み取れる記述として、適切でないものを選択肢の中から1つ選びます。選択肢は以下の通りです。 1. A社には通勤時間が50分以上の人が25人以上いる。
2025/5/21
1. 問題の内容
A社とB社の従業員50人ずつの通勤時間の箱ひげ図が与えられています。この図から読み取れる記述として、適切でないものを選択肢の中から1つ選びます。選択肢は以下の通りです。
1. A社には通勤時間が50分以上の人が25人以上いる。
2. A社、B社を通じて通勤時間が最も短い人はA社にいる。
3. 通勤時間が40分以下の人はB社の方が多い。
4. 通勤時間が70分以上の人はA社の方が多い。
2. 解き方の手順
箱ひげ図から中央値、四分位点、最大値、最小値を読み取り、各選択肢について検証します。
選択肢1: A社の箱ひげ図の中央値は約50分です。中央値はデータを小さい順に並べたときの中央に位置する値なので、従業員50人のうち、少なくとも半分(25人)は通勤時間が50分以上です。よって、この記述は適切です。
選択肢2: A社の通勤時間の最小値は約15分であり、B社の通勤時間の最小値は約20分です。したがって、A社、B社を通じて通勤時間が最も短い人はA社にいるので、この記述は適切です。
選択肢3: A社の第1四分位数は約40分、B社の第1四分位数は約30分です。第1四分位数は、データを小さい順に並べたときに、下から1/4に位置する値です。したがって、通勤時間が40分以下の人は、A社では約50 * 1/4 = 12.5人、B社では約50 * 1/4 = 12.5人です。箱ひげ図からより正確に読み取ると、A社で40分以下の人は約12.5人より少し少ない人数であるのに対し、B社では30分以下の人が約12.5人であるので、40分以下の人はB社の方が少ないと考えられます。したがって、この記述は適切ではありません。
選択肢4: A社の第3四分位数は約60分、最大値は約95分です。B社の第3四分位数は約70分、最大値は約90分です。70分以上の人は、A社では25%以上、B社では25%程度と考えられます。箱ひげ図から読み取ると、A社のほうが70分以上の人が多いと考えられます。したがって、この記述は適切です。
以上の検討の結果、適切でない記述は選択肢3です。
3. 最終的な答え
3