(1) 正四角錐の5つの面を、5色の絵の具をすべて使って塗り分ける方法は何通りあるか。 (2) 立方体の6つの面を、6色の絵の具をすべて使って塗り分ける方法は何通りあるか。
2025/5/21
1. 問題の内容
(1) 正四角錐の5つの面を、5色の絵の具をすべて使って塗り分ける方法は何通りあるか。
(2) 立方体の6つの面を、6色の絵の具をすべて使って塗り分ける方法は何通りあるか。
2. 解き方の手順
(1)
正四角錐の底面は1つ、側面は4つです。
まず、底面の色を決めます。これは5色の中から1色を選ぶので、5通りです。
次に、側面の色を決めます。側面は4つあり、残りの4色を円順列で並べることになります。
円順列の場合、(n-1)!通りの並べ方があります。この場合、(4-1)! = 3! = 6通りです。
したがって、正四角錐の塗り分け方は 通りです。
(2)
立方体は、上面と下面、側面が4つあります。
まず、上面の色を6色から1色選びます。6通りです。
次に、下面の色を、残りの5色から1色選びます。5通りです。
そして、側面の4つの面を、残りの4色で円順列のように塗ります。これは (4-1)! = 3! = 6通りです。
ただし、立方体の場合、上面と下面を決めた後、側面を回転させると同じ塗り方になる場合があるので、注意が必要です。
上面と下面の色を決めた時点で、上下を反転させても同じ塗り方になるので、2で割る必要があります。しかし、回転対称性により、側面の円順列は単純に (4-1)! で計算できます。
したがって、立方体の塗り分け方は 通りではありません。
まずは向かい合う面を考えます。6色の中から2色を選び、向かい合う面に塗る方法は 通りです。このとき、上面と下面を固定したと考えると、その塗り方は 通り。
残りの4つの側面は、4色で円順列を作ることになります。これは 通りです。
しかし、向かい合う面が同じ色の場合、側面を回転することで同じ塗り方になる場合があるので、注意が必要です。
立方体を空間内で自由に回転できることを考慮すると、少し複雑になります。
立方体の塗り分け問題は、回転群を考える必要があります。
まず、1つの面を固定します。6通りの選び方があります。
次に、その向かい側の面の色を決めます。残りの5通りの選び方があります。
残りの4つの側面は、残りの4色を使って塗ります。この4つの側面は円順列になっているので、(4-1)! = 3! = 6通りの塗り方があります。
しかし、側面を回転させると同じ塗り方になる場合があります。
立方体の対称性を考慮すると、ではありません。
を で割る必要があるわけではありません。正しくは、です。
3. 最終的な答え
(1) 30通り
(2) 30通り