与えられた方程式 $\log_3{x} + \log_9{(4-x)} = 1$ を解いて、$x$ の値を求めます。

代数学対数方程式3次方程式解の公式真数条件
2025/5/21

1. 問題の内容

与えられた方程式 log3x+log9(4x)=1\log_3{x} + \log_9{(4-x)} = 1 を解いて、xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、対数の底を3に統一します。log9(4x)\log_9{(4-x)} を底3の対数に変換するには、底の変換公式を用います。
log9(4x)=log3(4x)log39=log3(4x)2\log_9{(4-x)} = \frac{\log_3{(4-x)}}{\log_3{9}} = \frac{\log_3{(4-x)}}{2}
したがって、元の式は次のように書き換えられます。
log3x+log3(4x)2=1\log_3{x} + \frac{\log_3{(4-x)}}{2} = 1
両辺に2を掛けて、分数をなくします。
2log3x+log3(4x)=22\log_3{x} + \log_3{(4-x)} = 2
対数の性質を用いて、左辺をまとめます。
log3x2+log3(4x)=2\log_3{x^2} + \log_3{(4-x)} = 2
log3(x2(4x))=2\log_3{(x^2(4-x))} = 2
対数の定義より、
x2(4x)=32x^2(4-x) = 3^2
x2(4x)=9x^2(4-x) = 9
4x2x3=94x^2 - x^3 = 9
x34x2+9=0x^3 - 4x^2 + 9 = 0
この3次方程式を解きます。因数定理を用いて、x=1x=-1 が解であることがわかります。つまり、x+1x+1 は因数です。多項式を因数分解すると
(x+1)(x25x+9)=0(x+1)(x^2 - 5x + 9) = 0
したがって、x=1x = -1 または x25x+9=0x^2 - 5x + 9 = 0 です。
x25x+9=0x^2 - 5x + 9 = 0 の解は、解の公式より
x=5±254(1)(9)2=5±25362=5±112x = \frac{5 \pm \sqrt{25 - 4(1)(9)}}{2} = \frac{5 \pm \sqrt{25 - 36}}{2} = \frac{5 \pm \sqrt{-11}}{2}
これは虚数解なので、実数解は x=1x = -1 のみです。
ただし、対数の真数は正でなければならないので、x>0x>0 かつ 4x>04-x>0 が必要です。x=1x=-1 は条件を満たさないため不適です。
しかし、因数分解が間違っていました。正しくは
x34x2+9=0x^3-4x^2+9 = 0となるので、これは因数定理では綺麗な整数解が見つかりません。
x=1x=-1の時、14+9=40-1-4+9 = 4 \neq 0なので、x=1x=-1は解ではありません。
また、x=3x=3の時、2749+9=2736+9=027-4*9+9 = 27-36+9=0なのでx=3x=3は解です。
すると、(x3)(x-3)で因数分解でき、(x3)(x2x3)=0(x-3)(x^2-x-3) = 0となる。
x=3x=3または、x2x3=0x^2-x-3=0
x2x3=0x^2-x-3=0を解くと、x=1±1+122=1±132x=\frac{1 \pm \sqrt{1+12}}{2} = \frac{1 \pm \sqrt{13}}{2}
x=1+1322.303,x=11321.303x = \frac{1 + \sqrt{13}}{2} \approx 2.303, x = \frac{1 - \sqrt{13}}{2} \approx -1.303
x>0x>04x>04-x>0を満たすのは、x=3,1+132x = 3, \frac{1+\sqrt{13}}{2}のみ。

3. 最終的な答え

x=3,1+132x = 3, \frac{1+\sqrt{13}}{2}

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