初項1、公差3の等差数列を、1個、2個、3個、...と群に分ける。 (1) 第 $n$ 群の最初の数を求めよ。 (2) 第 $n$ 群に含まれる数の和を求めよ。 (3) 148 は第何群の何番目の数か。

代数学数列等差数列群数列数学的帰納法
2025/5/21

1. 問題の内容

初項1、公差3の等差数列を、1個、2個、3個、...と群に分ける。
(1) 第 nn 群の最初の数を求めよ。
(2) 第 nn 群に含まれる数の和を求めよ。
(3) 148 は第何群の何番目の数か。

2. 解き方の手順

(1) 第 nn 群の最初の数を求める。
元の数列は初項1、公差3の等差数列なので、一般項は an=1+(n1)3=3n2a_n = 1 + (n-1) \cdot 3 = 3n - 2 となる。
nn 群の最初の数は、元の数列の第何項か考える。第 (n1)(n-1) 群までの項数は 1+2++(n1)=(n1)n21 + 2 + \dots + (n-1) = \frac{(n-1)n}{2} である。
したがって、第 nn 群の最初の数は、元の数列の第 (n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1 項である。
よって、第 nn 群の最初の数は 3((n1)n2+1)2=3n(n1)2+32=3n23n2+1=3n23n+223(\frac{(n-1)n}{2} + 1) - 2 = \frac{3n(n-1)}{2} + 3 - 2 = \frac{3n^2 - 3n}{2} + 1 = \frac{3n^2 - 3n + 2}{2} である。
(2) 第 nn 群に含まれる数の和を求める。
nn 群には nn 個の数が含まれる。第 nn 群の最初の数は 3n23n+22\frac{3n^2 - 3n + 2}{2} である。
公差は3なので、第 nn 群に含まれる数列は初項 3n23n+22\frac{3n^2 - 3n + 2}{2}、公差3、項数 nn の等差数列である。
この数列の和は、
n2[23n23n+22+(n1)3]=n2[3n23n+2+3n3]=n2[3n21]=3n3n2\frac{n}{2} [2 \cdot \frac{3n^2 - 3n + 2}{2} + (n-1) \cdot 3] = \frac{n}{2} [3n^2 - 3n + 2 + 3n - 3] = \frac{n}{2} [3n^2 - 1] = \frac{3n^3 - n}{2} である。
(3) 148 が第何群の何番目の数か求める。
元の数列の一般項は 3n23n - 2 であり、3n2=1483n - 2 = 148 とすると、 3n=1503n = 150 より n=50n = 50 となる。つまり148は元の数列の50番目の数である。
kk 群までの項数の合計を SkS_k とすると、Sk=k(k+1)2S_k = \frac{k(k+1)}{2} である。
Sk50S_k \le 50 を満たす最大の kk を探す。
k=9k=9 のとき S9=9102=45S_9 = \frac{9 \cdot 10}{2} = 45
k=10k=10 のとき S10=10112=55S_{10} = \frac{10 \cdot 11}{2} = 55
よって、148は第10群に含まれる。第9群までの項数は45なので、148は第10群の 5045=550 - 45 = 5 番目の数である。

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の数: 3n23n+22\frac{3n^2 - 3n + 2}{2}
(2) 第 nn 群に含まれる数の和: 3n3n2\frac{3n^3 - n}{2}
(3) 148は第10群の5番目の数

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