1000m離れた2点A, Bから山頂Cを見るとき、$\angle CAB = 75^\circ$, $\angle CBA = 60^\circ$ であり、地点Aから山頂Cを見上げる角が45°である。山の高さCHを求めよ。ただしHは山頂Cから地面に下ろした垂線の足とする。

幾何学三角比正弦定理空間図形高さ
2025/5/22

1. 問題の内容

1000m離れた2点A, Bから山頂Cを見るとき、CAB=75\angle CAB = 75^\circ, CBA=60\angle CBA = 60^\circ であり、地点Aから山頂Cを見上げる角が45°である。山の高さCHを求めよ。ただしHは山頂Cから地面に下ろした垂線の足とする。

2. 解き方の手順

まず、ABC\triangle ABCにおいて、ACB\angle ACBを求める。
ACB=180CABCBA=1807560=45\angle ACB = 180^\circ - \angle CAB - \angle CBA = 180^\circ - 75^\circ - 60^\circ = 45^\circ
次に、正弦定理を用いてBCの長さを求める。
ABsinACB=BCsinCAB\frac{AB}{\sin \angle ACB} = \frac{BC}{\sin \angle CAB}
1000sin45=BCsin75\frac{1000}{\sin 45^\circ} = \frac{BC}{\sin 75^\circ}
BC=1000sin75sin45=1000(6+24)22=1000(6+24)×22=1000(3+12)BC = \frac{1000 \sin 75^\circ}{\sin 45^\circ} = \frac{1000 (\frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4})}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = 1000 (\frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}) \times \frac{2}{\sqrt{2}} = 1000(\frac{\sqrt{3}+1}{2})
次に、直角三角形BCHにおいて、CBH=60\angle CBH = 60^\circであるから、
CH=BCsin60=1000(3+12)×32=1000(3+34)=250(3+3)CH = BC \sin 60^\circ = 1000(\frac{\sqrt{3}+1}{2}) \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 1000 (\frac{3+\sqrt{3}}{4}) = 250(3+\sqrt{3})
ここで、地点Aから山頂Cを見上げる角が45°という条件を用いると、ACH\triangle ACHは直角二等辺三角形であるため、CH=AHCH = AHとなる。よってCAH=45\angle CAH = 45^\circとなる。
CAB=75\angle CAB = 75^\circなのでBAH=7545=30\angle BAH = 75^\circ - 45^\circ = 30^\circ
三角形ABC\triangle ABCにおいて、正弦定理を用いる。
ABsinACB=ACsinCBA\frac{AB}{\sin \angle ACB} = \frac{AC}{\sin \angle CBA}
1000sin45=ACsin60\frac{1000}{\sin 45^\circ} = \frac{AC}{\sin 60^\circ}
AC=1000sin60sin45=10003222=100032=5006AC = \frac{1000 \sin 60^\circ}{\sin 45^\circ} = \frac{1000 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = 1000 \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{2}} = 500\sqrt{6}
ACH\triangle ACHは直角二等辺三角形より、CH=ACsin45=5006×22=5003CH = AC \sin 45^\circ = 500 \sqrt{6} \times \frac{\sqrt{2}}{2} = 500\sqrt{3}

3. 最終的な答え

5003500\sqrt{3} m

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