A, B, C, D, E の 5 人が、それぞれ 1 枚ずつ名刺を持っている。この 5 人が 1 枚ずつ名刺を取るとき、1 人だけが自分の名刺を取るような取り方は何通りあるか。

確率論・統計学組み合わせ完全順列場合の数確率
2025/5/22

1. 問題の内容

A, B, C, D, E の 5 人が、それぞれ 1 枚ずつ名刺を持っている。この 5 人が 1 枚ずつ名刺を取るとき、1 人だけが自分の名刺を取るような取り方は何通りあるか。

2. 解き方の手順

まず、自分の名刺を取る 1 人を選ぶ。これは 5 人の中から 1 人を選ぶので、(51)=5 \binom{5}{1} = 5 通りある。
次に、残りの 4 人は誰も自分の名刺を取らないように名刺を取る必要がある。これは完全順列と呼ばれる。4 人の完全順列の数を D4D_4 と表すと、
D4=4!(111!+12!13!+14!)D_4 = 4! \left( 1 - \frac{1}{1!} + \frac{1}{2!} - \frac{1}{3!} + \frac{1}{4!} \right)
D4=24(11+1216+124)D_4 = 24 \left( 1 - 1 + \frac{1}{2} - \frac{1}{6} + \frac{1}{24} \right)
D4=24(124+124)D_4 = 24 \left( \frac{12 - 4 + 1}{24} \right)
D4=9D_4 = 9
または、漸化式を利用して求めることもできる。Dn=(n1)(Dn1+Dn2)D_n = (n-1)(D_{n-1}+D_{n-2})
D1=0D_1 = 0, D2=1D_2 = 1 なので、
D3=2(D2+D1)=2(1+0)=2D_3 = 2(D_2 + D_1) = 2(1 + 0) = 2
D4=3(D3+D2)=3(2+1)=9D_4 = 3(D_3 + D_2) = 3(2 + 1) = 9
したがって、求める場合の数は、(51)×D4=5×9=45 \binom{5}{1} \times D_4 = 5 \times 9 = 45 通りとなる。

3. 最終的な答え

45通り

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